ポートダグラス楽園日誌2004 4-18


18.ドキドキわくわく大集合!?

 ふと時計を見れば3時過ぎ。
 まさか・・・と思って岩場の方に行ってみれば、ちょうどわくわく動物探検ツアーのバスが到着したところだった。木の陰にどきどき夜行性動物探検ツアーのバスも見える。
 あやぁ、道に迷った末、奥さんにいろいろ見せていただいているうちに、ちょうど日本語動物探検ツアーがグラナイトゴージにやってくるまさにその時間になってしまったのだ。
 ロックワラビーの出てくる大岩の上は、笑っちゃうほど大勢の日本人がいた。
 ワラビーも10匹以上出てきて愛想を振りまいている。
 カナとレナにも餌を持たせた。
 ・・・でも何だか私たちまでツアー客みたい。

 パパが、「ツアー客は時間が限られているからあっという間にいなくなるよ、それまで待とう」と言った。
 尤もだ。
 去年の私たちだってほんの短い時間しかここにいられなかったじゃないか。

 ところが、だ。
 去年はSARSの影響で一ツアー15人ほどしか参加者がいなかった。今年はそういったマイナス要因は無いし、おまけに夏休みに片足つっこんでいる。恐ろしい数の日本人が押し寄せていた。わくわくもドキドキも、それぞれ3台以上のバスを連ねてグラナイトゴージに来ていたのだ。
 結果、「餌のお代わりは一回までですよ」と外人的イントネーションで日本語を話すオージーがツアー客をせき立て、嵐のように撤収させると、次のグループが大挙して岩場に降りてくる。それが終わるとまた次が・・・。
 狭い岩場は入れ替わり立ち替わり、団体日本人観光客の尽きることは無かった。


わくわく動物探検ツアーのバスを発見、木陰にドキドキ夜行性動物探検ツアーのバスも・・・

グラナイト渓谷のトレッキングコース案内

そして日本人ツアー客がぞろぞろと渓谷に。
去年の私たちの行動を見ているようです


 パパがまた言った。
「少し静かになるまで、歩いてみよう。この辺りはトレッキングコースがあって、ルックアウトもいろいろあるようだ」

 グラナイトゴージはマリーバロックワラビーだけが日本では有名なようだが、その独特の景観も印象的だ。
 花崗岩の大岩がごろごろとある様子は、去年も見上げてすごいと思っていた。
 ワラビーに餌付けする岩場をちょっと登ったところにも、ひとつルックアウトがある。まずはそこに登ってみよう。
 巨人が丸岩を砕いて回ったような不思議な景観だ。砕かれた岩は放置されて長い年月の末ユーカリの森になったようだ。
 ひとけの無い原始的な光景。
 でもちょっと目を下に向ければ、相変わらずワラビーより数の多い日本人。


よく馴れた可愛いワラビーたち

こんな大岩がごろごろある中に、ロックワラビーたちは暮らしている

ルックアウト目指して駆けていく子供たち
遠くまで見渡すと、益々この渓谷がどんなに凄い場所かよく判ります

卵みたいに割れた大岩

嘘みたいにツアー客がうじゃうじゃいます・・・




4-19.渓谷散策へ続く


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