ポートダグラス楽園日誌2004 4-1


1.モスマンの虹


 四日目 7月17日(土)


 夜が明けていないのではないかと思う薄暗さだった。
 昨日、一昨日と、夜明け前から活動していたので、今朝くらいはゆっくり起きたいと思っていた。
 カーテンを開けると空は一面灰色の雲に覆われていた。
 本当に今のケアンズは乾期まっただ中なのだろうか。今にも降ってきそうな不穏な空だ。

 テーブルにはパンとミルクとジャムとシリアル。
 ミルクの大きなボトルがいかにもオーストラリアらしい。

 支度を終えて車に乗ろうとすれば、いつの間にか雨が降っている。
 モーニングシャワーかしら。すぐにやめばいいけど。
 ポートダグラスを出てケアンズと反対の方角に曲がる。
 今日の目的地マリーバは、昨日熱気球に乗った場所だ。
 熱気球に乗ったけれどもマリーバをゆっくり見て回ったわけではないし、ルートも昨日は海側からのアクセス。ポートダグラスからキャプテンクックハイウェイを南下し、スミスフィールドからツアーバスで山を登りキュランダ経由マリーバだった。
 今日は海ではなく山の方からアクセスする。
 ルートはまずキャプテンクックハイウェイを北上、約10キロ先にある隣町モスマンの手前で左折、33キロ先のMt.Molloyマウント・モーロイを経由して、さらに42キロほど一本道を行けば草原の町マリーバに到着する。
 この道は初めてだ。
 初めての道は何だかわくわくする。


まだ眠そうなカナとレナ
今朝は雲が多く、重苦しい空模様
しかも雨まで降り始めるとは・・・


 モスマン手前の曲がり角までは、一昨日モスマン渓谷に行くときにも通った道。
 だが一昨日と違って青空は見えない。
 道の両側は長く延びたサトウキビの畑が続き、ときおり収穫を終えた丸坊主の畑も。
 雨はいつの間にか上がったが、まだ雲は低くたれ込めている。
 マリーバは晴れているだろうか・・・と思ってふと車窓を見やれば、

「あっ、虹」

 サトウキビ畑と山の間に完璧な弧を描いて虹がかかっていた。
 両端があまりにくっきりしているので、まるでその場所に行けば虹の根元が見られそうだった。
 虹の根元には宝物が埋まっている。そんなおとぎ話を聞いたことを思い出した。


モスマンの手前で虹を見る
朝の雨はあの虹を見せてくれるために降ったのか




4-2.マウント・モーロイへ続く


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