ポートダグラス楽園日誌2004 3-13


13.高原の町キュランダ

 車を停めてある場所に向かうと、バッタがいた。
「あっ、バッタ」
 カナが早速追いかけ始める。
 バッタだけじゃないよ、トカゲもいる。緑の蟻グリーンアントは泊まっている部屋のバルコニーにも行列して歩いているから珍しくも無いけれど。

 キュランダは緑濃い南国の高原。
 椰子や羊歯が生い茂り、海沿いのケアンズとはまた違った雰囲気。
 ここではマーケットが有名だ。昔は週に2日ほどしか開催していなかったが、観光客が増えたため今は毎日開催している。

 行き当たりばったりな行動ながら、せっかくキュランダまで来たのだからマーケットをのぞいてみよう。


羊歯や椰子の緑に囲まれたトロピカルな高原の町、それがキュランダ


左は自動車のガラスに描かれた悪戯描きが面白くて。絶対これを描いた子供はパパに怒られたと思うよ


 昔以上に完全に観光客向けになってしまったマーケットは、色とりどりの商品が並んでいた。
 今日は7月16日の金曜日、このあと日本は17、18、19日と連休で、翌20日の終業式を過ぎると夏休みに入る学校・幼稚園も多い。そろそろ日本人が増えてくる頃だ。
 それにしてもここには日本人多すぎ。
 ケアンズ空港を離れてからほとんど目にすることがなかった同国人が、このマーケットには溢れていた。
 レナが入り口のところにしゃがみ込んでぐずぐず言う。
 第一反抗期真っ盛りの四歳児はつまらないことですぐ機嫌を損ねる。
 床石の文様を踏みたかったのに先を急がされて踏めなかったとかそういうことで。
 ほらほらパパとカナはさっさとマーケットの中に入っちゃったよ。おいてけぼりだよ。

 叱ったり宥めたりすかしたり・・・。
 いい加減にして。

 無理矢理抱き上げて先を急ぐ。
 先に行った二人はどこだろう。完全に見失った。


キュランダ・マーケットの入り口
去年は到着が遅すぎて、何もかも店じまいしていたっけ




3-14.キュランダのマーケットへ続く


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