ポートダグラス楽園日誌2004 3-6


6.ピーナッツ畑に着陸

 前にどきどき夜行性動物探検ツアーで白オウムの群れを見た林が見えてきたと思ったら、その近くのピーナッツ畑が着地地点だった。
 背の高いさとうきび畑がみるみる近づいてきた。
 さとうきび畑が切れたと思ったら隣は収穫を終えたピーナッツ畑で、ここの外れに軽い衝撃と共にバスケットは着地した。
 着地と同時に既に下でスタンバイしていたツアー会社の屈強な男性が何人かバスケットに飛びつき、浮上しないように抑えた。

 乗客が全員下ろされると、気球の後片付けだ。
 どうやってバルーンの中の空気を抜くのかと思ったら、頂上が開くようになっているのだ。
 熱された空気はそこから抜けていき、あっという間に巨大な気球はしぼみはじめた。
 日を浴びた朝顔の花がしぼむようにすぼまっていき、それをみんなで力をあわせて折畳んだ。
 丸く大きかったバルーンは、すっかり細長く畳まれたシートに過ぎなくなってしまった。
 みんなで後片付けをしながら、足元に落ちている収穫から取りこぼされた生ピーナッツを拾ってはむいて食べていた。


転々と見える白いものは、白オウムの群

右上としぼんでいくバルーン

みんなで気球の後かたづけ

ピーナッツ畑に着陸 ピーナッツを拾って怪訝そうな顔のカナ




3-7.撤収へ続く


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