6.ピーナッツ畑に着陸
前に
どきどき夜行性動物探検ツアーで白オウムの群れを見た林が見えてきたと思ったら、その近くのピーナッツ畑が着地地点だった。
背の高いさとうきび畑がみるみる近づいてきた。
さとうきび畑が切れたと思ったら隣は収穫を終えたピーナッツ畑で、ここの外れに軽い衝撃と共にバスケットは着地した。
着地と同時に既に下でスタンバイしていたツアー会社の屈強な男性が何人かバスケットに飛びつき、浮上しないように抑えた。
乗客が全員下ろされると、気球の後片付けだ。
どうやってバルーンの中の空気を抜くのかと思ったら、頂上が開くようになっているのだ。
熱された空気はそこから抜けていき、あっという間に巨大な気球はしぼみはじめた。
日を浴びた朝顔の花がしぼむようにすぼまっていき、それをみんなで力をあわせて折畳んだ。
丸く大きかったバルーンは、すっかり細長く畳まれたシートに過ぎなくなってしまった。
みんなで後片付けをしながら、足元に落ちている収穫から取りこぼされた生ピーナッツを拾ってはむいて食べていた。