ポートダグラス楽園日誌2004 3-7


7.撤収

 朝日が高くなると、いつの間にか雲はみんな明るい日差しに融けてしまい、紺碧の空にぎらぎらとまぶしい太陽が輝いているばかり。
 驚くほどコンパクトになってしまったバルーンの後にバスケットを四人がかりで荷台に載せて、2便のメンバーもその周りにつかまって乗った。
 がたがたと車は畦道を走り、ちびすけレナは送迎バスのドライバーが抱き上げてバスケットの中に乗せてくれた。彼はちょっとロードオブザリングのガンダルフに似ている。
 カナはちょっとレナを羨ましそうに見ていたので、彼女も抱き上げられてバスケットに入れられた。
 じりじりと暑い日ざしが照りつけ、荷台にしがみついていると背中をときおりさとうきびの長い穂が打つ。
 ようやく農道を出るとバスが待っていた。

 砂煙を上げてバスは走りはじめ、再びキュランダの葛折を今度は猛スピードで下っていく。
 ジャプカイまではあっという間だった。


地平線まで果てしなく続くピーナッツ畑

がたがたと運ばれる中、バスケットに乗せてもらって大喜びのカナとレナ
あの大きかったバルーンがとてもコンパクトになって車の荷台に

サトウキビ畑のスプリンクラー、これは端っこだが、何メートルも先まで続いて、平行に車を走らせながら上から水を撒く。何でもこの手は、世界最大級のスプリンクラーなのだそうだ。




3-8.ジャプカイ・アボリジナル文化パークへ続く


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