ポートダグラス楽園日誌2004 1-1


1.一足早い夏休み


 初日 7月14日(水)


 成田発ケアンズ行きのQF060便は、21時25分発だ。
 自宅を出るのは午後でいい。
 その日の朝はいつも通り、パパは会社へ、小学校一年生のカナは学校へ、年中のレナは幼稚園へ向かった。
 既に7月に入ってから午前保育になっているレナが一番早く、12時前に帰宅する。それから午後半休を取ったパパ、そして最後が4時限目の後、給食を食べたカナが続けて戻ってきた。
 もう荷物はまとめてある。
 去年、ケアンズで買った布製のスーツケースにほとんど入ったが、持ち上げてみたら重すぎた。エコノミーは一人20キロまでだっけ? だとしたら、危ないな。去年の帰りの便では30キロ以上で超過料金と言われたよ。とりあえず二つに分けるか。もうひとつは折り畳める軽いバッグにしておいて、30キロだったら空港でまたひとつにまとめよう。

 過去三回訪れたケアンズ。
 最初の二回は雨期にして夏。最後の一回は去年で乾期のはじめだった。
 今年は乾期のど真ん中で真冬にあたる。昼間は半袖、夜は長袖の気候と言うけれど、具体的にどんな衣類を持っていけばいいだろう。
 幸い泊まるポートダグラスのリッジスのヴィラは洗濯機に乾燥機もついている。夜の間に洗って毎日同じ物を着たっていいんだ。半袖三枚に、薄手の長袖とフリースのベスト、ウィンドブレーカー、こんな感じかしら。
 浴衣も持っていくことにした。
 夏休みに入る前に出発することになったので、レナは幼稚園の夏祭りに出られない。せっかくの浴衣を着る機会がなくなって寂しいので、旅先で着せることにした。外人さんに浴衣は受けると思うけど、真冬に浴衣は変かもね。



もうすぐ飛行機に乗るんだよ。
明日の朝はオーストラリアで目覚めるよ。

楽しい旅にしようね。


 午後三時、自宅を出発。
 高速道路は空いている。
 まもなく成田空港到着だ

 一時間ほどで成田空港近くの駐車場に着いた。車を入れて受付を済ませると、あとは駐車場から空港まで送迎してもらう。
 係りのおじさんはカナとレナに「幼稚園バスが来るからね」と笑っていった。
 カナは「私はもう、幼稚園バスには乗らないからね」。
 でもやってきたのは幼稚園バスではなく、送迎用のマイクロバスだった。



1-2.成田空港のプレイルームへ続く


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