子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温はぬるめ、泉質も特に問題なし
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 設備は整っている
鼓川温泉 体験レポート
笛吹川の支流、鼓川に沿って登っていくと、どんどん辺りは寂しい景色になり、まばらだった民家もついに見えなくなってきた。
夕闇が迫っている。
かなり上まで登ってきたなと思ったら、やけに立派な駐車場があってそこが鼓川温泉だった。
ここは山梨市の市営施設で、牧丘町活力倍増センターと牧丘町交流促進センターを兼ねている。
平成5年に掘削して得たアルカリ性単純泉の源泉を惜しみなく利用している。
温泉の建物は駐車場のさらに上だった。
階段を上っていくようになっている。
連休の夕方だから駐車場もいっぱいだ。
駐車場の一角にちょっとした野菜や味噌などの加工品を並べた直売所が出ている。
市営の温泉と聞いて私がイメージしていたのはシンプルもしくは和風の建物だったが、鼓川温泉の建物はともかくロックガーデン風に設えた庭やウッディなテーブルセットが並んでいる様子は妙に欧風だった。
でも庭を過ぎるとのれんの掛けられた入り口は小綺麗な和風の作りだ。
受付横の券売機でチケットを買って入浴する方式。
脱衣所に入ると連休故混んでいるなぁという印象。
案の定内湯も露天風呂も結構な人数だった。
露天風呂に出てみた。
既に日が落ちている。
お湯はぬるめ。無色透明だ。肌触りはきしつく。
内風呂は循環ながら、掛け流しと聞いていた露天風呂にも強い塩素の消毒臭があるのが残念だ。
塩素の臭いがするだけでどれだけ興がそがれるか。
しかもこれひとつで、温泉の微妙な良さみたいなものが殺されてしまって、良いところ無しの状態になっている。塩素云々よりそこが一番もったいない。
他の常連さんたちも、今日は変な臭いがすると言っていた。
今日は連休なので混雑を見込んで塩素を多めに投入しているのかもしれない。
塩素入りの加熱源泉は足下から注入され、湯口からどぼどぼと溢れるぬるめの源泉は消毒臭くは無かった。
こちらはほんのりと硫黄の臭いがする。さっき入ってきたはやぶさ温泉より硫黄の臭いは強い。
岩風呂の周りに配置された灯りと立ち上る湯気とで辺りはうすぼんやりと照らされている。
高台にあるのに露天風呂からの展望が無いのが少し残念だ。
設備的には整っていて館内も清潔なので、もう少し空いていてお湯の状態の良いときに来てみたい。
