奈良田温泉 白根館

今は泊まれない日帰りのみの秘湯の宿

  • 所在地 山梨県南巨摩郡早川町奈良田344 TEL 0556-48-2711
  • 泉質 含硫黄―ナトリウム―塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉) 源泉名:奈良田温泉 七不思議の湯
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、持ち込みOK要予約の休憩用有料個室など
  • 入浴料 1回大人1000円、小学生まで500円(昼食など外出して再入浴は半額を追加)
  • 営業時間 10:30~15:30
  • 定休日 不定休(公式サイトで確認できる)
  • 公式サイトURL https://r.goope.jp/shiranekan/
[2024年2月のデータ ただし営業時間、入浴料等は2025年8月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆  温度は適温の浴槽有り
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ 滑りやすい泉質なので気を付けて

奈良田温泉 白根館 体験レポート

奈良田温泉白根館

山梨県の早川町は町なんだけどめちゃめちゃ秘境じみている。早川に沿って北上する県道37号線は沿線に時々集落や宿があるだけで、ひたすら山里の景色の中を行く。そもそも川が削った谷間以外、人が住むところがないのではと思うほど。

奈良田温泉白根館の入り口の看板

その県道をずーっと行くと奈良田に着く。民俗資料館やカフェとともに町営の女帝の湯とここ「奈良田温泉 白根館」の2軒の日帰り温泉がある。

奈良田温泉白根館の外観
外観、玄関の軒下に秘湯を守る会の提灯が見える
奈良田温泉白根館の玄関
玄関

「白根館」は昔は旅館で泊まれたのだが、もうしばらく日帰りしか受け付けていない。人手不足で再開できないそう。入り口に「秘湯を守る会」の提灯が下がっているが、ここは珍しい泊まれない秘湯を守る会の宿なのだ。

浴室に至る通路

お風呂は男湯は内湯と露天風呂が脱衣所も別々になっているが、女湯は1つの脱衣所を経由して内湯にも露天風呂にも行かれるようになっている。

左が女湯で右が男湯露天風呂
左が女湯と総ヒノキ風呂で右が男湯露天風呂
男湯露天風呂
男湯露天風呂

まず内湯から。木製の浴室、木製の浴槽。浴槽は温度を変えるため2つに分けられていて、湯口は一つ。

女湯脱衣所
女湯脱衣所
女湯内湯
女湯内湯(総ヒノキ風呂)

なお温度は熱交換で調節していて、だいたい湯口近くが44度ぐらいだった。

桶
内湯の湯口

においに関しては、もう建物の外まで少しゆで卵臭がしていて、てっきり前の旅行で入った万座温泉のにおいがタオルにでも残っているのかと思ったぐらい。

内湯と洗面器

内湯の浴室はアンモニア臭が充満していて、通常アンモニアは入った肌から立ち上ることが多いが、ここはもう浴室内からしっかりにおう。ラボの薬瓶を開けたレベルでにおう強いアンモニアにゆで卵臭が混ざりこむという珍しさ。

内湯を横から

お湯はほんのり白濁りで透明に近い。湯の花はほとんどないが、たまに黒いものも。相当ヌルヌルするが、ヌルつきに厚みはあまりなく油のような手触り。ぬれたままの肌もぬるぬるする。

女湯露天風呂
女湯露天風呂

味は最初一瞬塩味を感じるが、後は味見をしたことを後悔するぐらいにひたすら苦い。

女湯露天風呂の屋根の下
飲泉も

湯上りはつるつるというよりしっとりしている。透明、緑、白濁と天候気温により色が変わると表示があるが、受付で伺うと、緑色の日は珍しく、たまに白緑色や白濁になり、ほとんどは透明の日なのだそう。

露天風呂のお湯

源泉名が七不思議の湯というのもロマンがある。早川町をここまで来たら、ぜひ立ち寄るべき温泉だった。

白根館の観音様?
露天風呂の横に観音様?

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