柚木慈生温泉

鉄臭でアワアワの濁り湯炭酸泉がインパクト

  • 所在地 〒747-0402 山口県山口市徳地柚木2178 TEL 0835-58-0430
  • 泉質 含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉 源泉名 斉藤泉
  • 営業時間 午前10時~午後8時
  • 入浴料 大人500円、子供(3歳以上小学生以下)200円
  • 定休日 毎月5日・18日
  • 設備等 男女別浴室、休憩室(5時間以内 大人500円、子供200円)
[2015年5月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ お湯はぬるめ、濁り湯で底が見えにくいので子連れは注意
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになるベンチあり

柚木慈生温泉 体験レポート

柚木慈生温泉の看板 柚木慈生温泉の炭酸泉掛け流しの幟
道路沿いに柚木慈生温泉の看板が無ければそこに温泉があるとは気付かない

 ここは国道9号線からちょっと外れている。津和野方面から来ると、徳佐で315線に入って周南方面へ少し南下したあたり。
 その頃はますます空は薄暗くなっていて、雨粒も大きく、山間の景色全体が灰色に見えていた。

 柚木慈生(ゆのきじしょう)温泉は、まず佇まいから観光客を拒絶しているような雰囲気がある。
 道路沿いに柚木慈生温泉と縦に書かれた大きな看板があったから迷わなかったが、そこにある建物はどうやっても日帰り温泉には見えなかった。

柚木慈生温泉(斉藤商店)の外観 柚木慈生温泉の入口
建物の正面は「斉藤商店」。その脇に柚木慈生温泉の入口があった。温泉入口の画像はクリックで拡大。

 そこにあるのは温泉施設ではなくわさび漬けを売る斉藤商店なる田舎のよろづや。
 あれれと思い脇に回ると目立たない感じで温泉の入り口があった。
 薪が沢山立てかけてあるのであれで沸かしているのだろう。

 建物の中もめちゃめちゃ日帰り温泉らしくない。何に似てるっていえばいいんだろう。公民館とか集会所?
 受付カウンターも一般家庭のキッチンのカウンターとか小規模なラーメン屋みたい。
 置いてある椅子やソファーは古い病院みたいだし。

 ここも混んでいた。
 ただしさっき入ってきた願成就温泉が道の駅に来た観光客と言うなら、ここは地元の年配者ばかりみたいな。

柚木慈生温泉の薪 柚木慈生温泉の休憩スペースと椅子
外に立てかけた薪と、殺風景な休憩スペース

 鉄さび臭が凄い。湯船のお湯は膝下が見えるか見えないかぐらいの緑交じりの濃い暗めのオレンジ色。
 アワアワが凄い。ものすごい。さっきの願成就温泉の露天風呂なんて目じゃない。全身にびっしり泡が付く。
 お湯の味は甘い!?

 湯口は平たく、湯口の右の方からは水みたいなぬるいお湯が、左の方からは触れないぐらいの熱いお湯が出ている。
 常連さんたちはそのことをよく知っていて、ぬるい方にばかり洗面器を押し当てて汲んでいる。

柚木慈生温泉の浴室入り口
柚木慈生温泉の浴室入り口

 先客は三人。ただし、2人組と単独1人らしい。1人の方は洗面器を三つも四つも運んできて、そこに全部源泉を貯めて、一気に頭に掛けている。それでもその人は他の2人組からすると常連とはみなされないようで会話の受け答えに壁を感じた。
 三人は蛍の話をしていた。この辺りは水が綺麗なので蛍が沢山飛ぶが、まだあと一週間ぐらい待たなければならないと言う。
 頭から掛けていた人とは別の1人は、洗面器にお湯を貯めるとしばらくそこに顔を漬けていた。肌に効くのかもしれない。

 とにかくインパクトのあるお湯だった。
 みんな長湯で私より先に入っていて、まったく出る気配も無かった。
 思いっきり時間が止まっている温泉だった。
 そして、上がるとものすごくぐったりしていた。体力を搾り取られていた。立てなくなりそう。

柚木慈生温泉の浴室
柚木慈生温泉の浴室の画像は匿名希望さまから許可を頂いて使わせてもらっております。
画像はクリックで拡大。

 前に九州旅行をした時、私は随分と沢山、金属臭がしてアワアワの炭酸泉に入ることができた。
 そんな九州の温泉に交じっていれば違和感がないが、無色透明で淡いゆでたまご臭にラジウム入りみたいなところが多い山口の温泉では、この柚木慈生温泉は随分と異色の存在に感じられた。

柚木慈生温泉の受付カウンター
柚木慈生温泉の受付カウンター。画像はクリックで拡大。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 津和野(津和野城跡観光リフトなど)   
  • 十種ヶ峰スキー場