子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質 ★★★★☆ 温度はぬるめ適温、泉質に刺激などは無し
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 貸切りでお風呂を借りれば子連れにも快適
子連れ家族のための温泉ポイント
塩原温泉の古町エリアでもここは塩原バレーラインからは外れているから、何だか住宅地の民家のような雰囲気がある。国道400号線から「旅館やまなみ荘」の看板と、手作り感のある「露天風呂今井の湯」と書かれた木の塀が見えなければ、本当に温泉旅館だとはわからない。
やまなみ荘はわずか5部屋の小さな旅館。お風呂は四ヶ所あって(うち2ヵ所は露天風呂)その全てが源泉掛け流しをうたっている。四ヶ所といっても内湯と露天風呂をそれぞれ男女別に備えれば、たいがいの温泉旅館は四ヶ所のお風呂所有ということになるが、それを5組の宿泊客で使えるとなれば、なかなか贅沢に感じる。
古式湯まつりで無料入浴できる機会に訪問したが、受付時間になるとどっと数組がいっせいに浴室に向かった。
廊下の先の左右に浴室。男性は右、女性は左と説明された。あれ?露天風呂はどこだ?
狭い脱衣所に狭い浴室。そこに4、5人がいっぺんに来たので脱衣もままならない。
浴室と浴槽はいい感じに茶色に染まっている。小さな長方形のお風呂にドバドバの掛け流し。床にもざぶざぶとたくさん流れてくる。これはいいなぁ。嬉しくなる。
お湯は透明に見えたが、入ると底から黒い湯の花が大量に舞い上がった。湯口近くの析出物もごてごてですごい。においはいわゆる温泉臭だけど、どこか甘いいいにおいに感じる。
適温、きもちぬるめだけど温まる。小さい浴槽に大勢入り過ぎとは思ったが、ほぼ同時に入った2~3人はあっという間に上がってしまい、気が付くと私ともう一人だけになる。
残った人と少しおしゃべりしたが、なんでもシルバーウィークで山形の白布に泊まって南下してきたという話だった。やまなみ荘の前は東やに行っていて、このあとは共同浴場に行くって。
後からもう一人入ってきて話に加わり、3人ほぼ同じくらいで上がる。
受付で女将に露天風呂のことを聞くと、お祭りの日の無料温泉ふるまいでは露天は利用できないとのこと。まあそうだろうな。普段の日帰りではどうかと聞くと、入れる日もあれば入れない日もあるとのことだった。
もちろん源泉がドバドバ溢れていた内湯で大満足したので、露天風呂にこだわるつもりはない。