子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質 ★★★★☆ 温度は適温、泉質に刺激などは無し
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
宿名の「佐か茂登」はパッと見、なんて読むんだ?と悩む。別に難しい漢字を使っているわけではないから、一文字一文字追えば「さかもと」だなとわかるけれども。
もともとの宿名は「ほてる さかもと」。全部ひらがななのもどうかと思うが、今のようにひらがな交じりの漢字にして、上に「秀山閣」とかさらには「源泉の宿」とかたくさん冠を乗せると、ますます読みにくい。
逆に宿名以外はどんな旅館なのか、どんな温泉なのか、行くまであまり印象に無かった。
今回は塩原温泉の古式湯まつりで無料で入浴できる上に、その夜の宿泊予約を入れたのが佐か茂登の斜め向かいに位置する静観荘 古山だったから、これは行くしかないという感じだった。
建物の外観は昭和の雰囲気でかなり古びているが、玄関周辺は新しく、とても綺麗にしてある。塩原温泉の中規模な旅館にはわりとこういうところが多い。そして既に日帰り入浴の終了時間まで20分を切っていたが、快く受け付けてもらえる。受付の感じが良いと宿の印象が上がる。
ちょうど先客は入れ違いにみんな上がってしまって浴室は無人。独り占めできて嬉しい。
浴室も浴槽も思ったより大きい。窓際にカーブを描く浴槽はどことなく洋風。
お湯は無色透明で見た目はなんの変哲もないが、湯口からドバドバと出る湯量はかなり多く見える。そしてそれがじゃんじゃか縁から豪快に掛け流されていく。湯口の岩は析出物でとげとげで、お湯の流れていくところは赤茶色に染まっている。
ちょっと源泉を飲んでみると、かなり金属っぽいにおいがして、じゅわっとする味が強い。源泉は佐か茂登の自家源泉で、敷地内から湧出。平井沢の山水で加水し温度調節しているという。加水はしていても循環は無し。
つまりところ、佐か茂登の温泉の印象はといえば、思ったよりずっと源泉がドバドバ贅沢に掛け流しで良かったよって結論に。目立つ宿、目立つお湯では無いかもしれないけれどね。