子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ お湯はぬるめから適温
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 貸切風呂なので
子連れ家族のための温泉ポイント
伊豆に別宅を持つ友人が一緒に行こうと誘ってくれたユニークな温泉。念のため電話してみるねと出かける前に電話で予約した。
伊豆半島の下田市だけど、えらい急坂を上ったところにある。行かれる車は選ぶような道。人によっては送迎してもらわないと登れないかも。なんせとうてい普通車が登れる気がしないような、見たこともない斜度だった。
「昭吉の湯」に至る急坂は、近隣の人とトラブルがあったようで、元あった道を嫌がらせで通れなくされて仕方なく自力で作ったそう。
ちなみに予約電話のやりとりは以下の通り。
基本は貸切制で、一人1,000円だったが燃料高騰のおり(温泉の汲み上げに燃料費が掛かる)、1,500円に値上げしたという。
基本のお風呂の貸切時間は1組1時間で、別棟のお風呂は本当は前日までに予約があればお湯を張り、こちらは1日1組限定、1人2,500円で貸しているというが、うちら4人がどちらか一か所を1時間交代で入りますと言ったら、なんだかよくわからないまま、当日予約だが今から別棟にお湯を張り、両方に一人1,500円で入れてくれると。
基本的な入浴料や条件が実際はどうなのか結局よくわからなかったが、とにかく今回は特別に一人1,500円で二種類のお風呂に入れてもらえるということは理解した。現地では女将さんにラッキーだったわねと言われた。ご主人は頑固そうだが、女将さんは人当たりが良い。
そうして到着した「昭吉の湯」は、手作り感あふれる温泉だった。近くの観音温泉が深度600m、反対側の横川温泉が深度700m、ここは800m掘ったとのこと(ここも横川?)。観音温泉との200mの深さの違いがシリカの量の違いとなって出たというご主人の説明。うちはシリカの量が多いシリカ温泉だよと。
軟水であることも自慢で、飲んでも美味しく酸性の身体をアルカリ性に中和してくれるんだと。
さて、まずは本来は1日一組の別棟のお風呂へ。なんだろう。探検隊の前線基地みたいなわくわくする造り。ここは柵で囲ってあるので犬連れも利用できるという。
左側にヒノキの浴槽。大きな丸太を割り、組み合わせてあり、ヒノキオチールの芳しさもいい感じ。大きなシャコガイがあって、そこにシャワーを置くと、シャコガイの縁からお湯があふれて妙にお洒落。
右側に五右衛門風呂。鉄分も取れるとか。五右衛門風呂は深いので、てっきり踏み台かと思ったワイヤー台をそのまま浴槽内に沈めて中の踏み台として使う。入浴中は椅子にもなる。私は身長が高くないので、これが無かったら入れなかった。金属の五右衛門風呂は縁が薄いから縁に立てないから。
シャワーは温度調節できないから、距離で冷ますよう言われる。ワイルド。湯船のお湯はもちろん、シャワーのお湯も全て塩素消毒もしていない源泉というこだわり。
お湯は無色透明。にゅるにゅる感とトロミあり。温度は檜が39度とぬるめ、五右衛門風呂が41~42度と適温だった。
管理棟の方のもう一つのお風呂にも入ってみた。本来は男湯だったものを貸切にしていて、女湯はこの時は使っていないようだった。
浴槽は2つあり、大きい方は39.6度、小さい方は42度ぐらい。こちらの方がお湯のにゅるとろ感が凄い。たぶん最初に入った探検隊風のお風呂は、急遽用意してもらったのでトロミすら弱いほどに鮮度が良かったのかもしれない。
結局、なんだかんだ心配だったけど120%楽しんでしまった。ただ、おやじさんはかなり頑固そうだから人を選ぶ施設かもしれない。手作り感あふれるお風呂と温泉自体は非常に良い。