子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★★☆ 赤ちゃん向け設備は特にない
子連れ家族のための温泉ポイント
この辺かなぁと思って、地図を見ながら海の方に曲がろうとしたら…なんとトンネルの向こうから消防車がやってきた。
えっここ通っちゃダメなん?実は普段は車進入禁止の札を出している場所らしい。たまたま消防車を移動させるタイミングで札を外したところへ我々が入っちゃったと(別に緊急のサイレンは鳴らしていなかった)。
そのあとちゃんと磯の湯専用の駐車場も見つけた。そしてここに車を置いて海の方へ歩いていけばいいのだった。
たった今まで晴れていたはずなのにちょうど車を降りるときにもくもくと黒雲が湧き、磯の湯の建物の下に入った瞬間ザーザーの大雨になってしまった。台風が近いから天候が不安定だ。傘も無しで飛び込んできた私たちに磯の湯の受付のおばちゃんは親切に心配してくれた。
さて磯の湯は伊豆の大川温泉にある露天風呂だ。近くの伊豆北川の黒根岩風呂に似たような存在だが、有名な黒根岩風呂と比較すると少し穴場感がある。脱衣所と露天風呂だけの簡易な施設。
男女別の露天風呂があって、黒根岩風呂と同じように「波打ち際の」と枕詞が付く。ただし、塀があって下の方が半分ぐらい隠されている上に、湯舟に入ってしまうと海が見えないことから、あまり波打ち際感はないかもしれない。波の音だけが間近に響いている。
そうはいっても野趣あふれる露天風呂であることは間違いない。昔は道路側からも見えてしまったという話も聞いたが、今はしっかり囲われていてのぞかれる心配はない。
雨が激しかったので屋根が半分張り出していて助かった。お湯は緑色がかった濁り湯で、浴槽周りの岩はオレンジ色に染まっている。湯口は50度と熱く、湯舟はおおむね40~41度ときもちぬるめ。
軽いキシつきはあるものの弱く、むしろ滑るような感触も感じられる。においはわずかに金属臭で淡い塩味。
そしてあれほど真っ暗だった空は、ほんのひと時のうちに風に吹き消され、あっという間に雨は上がった。ジャバジャバと激しく降っていた雨が止んだ後は、青空と白い雲。嘘のような急変だ。湯上りに外に出ると、じりじりと痛いほどに太陽が照りつけてきた