子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ あつ湯とぬる湯あり、滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆★☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになるベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
武雄温泉は山の中ではなく町中にある温泉地で、シンボルである龍宮城のような楼閣の前に旅館が集まり、温泉街らしささを作り上げている。国道を挟んで反対側に御船山がそびえ名勝・御船山楽園もその麓に広がっている。
楼閣の中には複数の公衆浴場、貸切湯があり、重要文化財に登録されている昔の公衆浴場であった武雄温泉新館がある。この古いのに新館なる建物は、既にお風呂としての役目を終えて、今は無料で見学できる資料館・ミュージアムとして存在している。
さて、楼閣の中の複数のお風呂だが、前日の夕方に貸切湯の殿様湯に入浴した。それで今朝は違うところに入ってみようと、今度は元湯にやってきた。
ちなみに源泉は殿様湯やその他の公衆浴場と同じ武雄温泉5号泉と6号泉のミックスを使っている。楼閣の中には料金も設備もさままざまなお風呂があるわけだが、源泉はみな共通というわけだ。
その中で元湯は一番共同浴場っぽいお風呂なのではないだろうか。明治9年に完成したというレトロな風情が売り。昭和な雰囲気だという蓬莱湯と並んで入浴料は大人1人450円とこの中では一番安い。
脱衣所から階段を下りて入る作り。脱衣所の窓からも浴室全体が見渡せる。洗い場にはシャンプーとボディーソープの備え付けがあり、浴槽はぬる湯とあつ湯に仕切られている。
左側の大きい浴槽がぬる湯。41.5~42.5度程度。右側の少し狭い浴槽があつ湯。42.5~43.5度程度。
ぬる湯の方でも体感温度は43度近くある。ここに入ってからあつ湯へ移動したが、それほど温度の差は感じなかった。ちょっとばかり熱いかなくらい。
肌触りはとろみがあり、にゅるるんとした感じは昨日の殿様湯よりは弱く感じる。無色透明でにおいは左右違う。左は沢水のようなにおいがして、右は殿様湯のように淡い甘いにおい。つまり右のあつ湯の方がいいにおい。
どちらも同じ源泉を使っているはずだが、ぬる湯は加水せず、タンクにためて冷ましてから浴槽に注いでいるそう。においの変化はそこから来るものなのか。
武雄温泉のお湯は湯上りにやけに足がちりちりするんだよな。単純泉なのに塩化物泉みたいな肌の反応。