子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ ちょっと熱めだけどそもそも貸切だから気楽
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 家族風呂なので子連れにも使いやすい
子連れ家族のための温泉ポイント
泊まった民泊のスーパーホスト(オーナー)amaneさんに連れてきてもらった温泉。「有名な温泉と私が個人的に気に入ってる家族湯とどっちがいい?」と聞かれて、amaneさんのお気に入りの家族湯一択でと答えたところ、ここに来た。今にして思えば、有名なところとは「ひょうたん温泉」あたりのことではなかったろうか。
そんな調子だったもので、夜道を車で走って、随分と上まで登るのだなと思っていただけで、自分がどこに連れてきてもらったのかわかっていなかった。ちらっと見えた看板には「白糸の滝」と書いてあったような。amaneさんと合流する前は別府88湯の地図を頼りに温泉を巡っていたが、この温泉は記憶に無い。恐らく88湯の管轄外なのであろう。
個人宅のガレージのようなところに車を停めると、もうそのガレージにいきなりお風呂のドアがあるような感じ。amaneさんが施設の人と話して、3つのドアのうちひとつを借りたようだ。
ここは3つの家族湯のみの温泉で、1組50分貸切で利用できる。私たちが借りた浴室は、湯船の大きさは2人でちょうどぐらいのサイズだが、岩をくりぬいた立派なもので、洒落た旅館の露天風呂といっても不思議はないような雰囲気の良いお風呂だった。
湯船の中にたたえられていたのは思いのほか青白い濁り湯。別府には白濁したお湯もあるとは知っていたが、昨日、一昨日と回ったのは別府、鉄輪、柴石、亀川で、ほぼ無色透明に近く、思いのほかと言うのは、ここでいきなり濁り湯が登場するとは思わなかったからだ。だってこの時自分はどこにいるのかわかっていなかったし。
お湯の中には消しゴムかすのような湯の花がたっくさん。焦げたマッチのようなにおいが強く、温度はかなり熱い。入るのに躊躇するほどではないが、とても長くは入れない。
浴室の窓は下の方が目隠ししてあるが開け放つことはできる。窓の外は夜。そしてはるか眼下に別府湾の灯りがキラキラ。
ひたすらamaneさんとおしゃべりするのが楽しくて、それ以外のことはあまりよく覚えていない。amaneさんは帰りにここで売っている温泉卵を買った。翌朝の朝食用だ。温泉卵と言ってもトロリと半熟なわけではなく、普通に蒸したゆで卵だが、中に温泉のにおいが付いている。
翌日amaneさんと別れるときあの家族湯はどこにあったのと聞くと、堀田温泉と教えてくれた。堀田温泉!? 別府の中でもそんな遠くまで来ていたとは!