子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 塩分が濃い泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
面白かったのでとても印象に残っている。夫ともよく、新潟といえばあそこだよねって笑いあうほどにインパクトがあった。
見つけたのは夫で、旅行支援で朝食付き9000円だったところをさらにじゃらんのクーポンで引いて、実質6000円で泊まった。1人料金ではない。二人で6000円だから、一人当たり3000円だ。
どう見てもスーパー銭湯系日帰り温泉の見てくれだが、客室もあるので泊まれる。ただし部屋の窓は駐車場ビューだった。
一番笑ったのは、部屋の卓上に最初から置かれていた食事メニューと箸箱。なんだこれ、スーパー銭湯の食事処のテーブルにあるやつじゃない。それが客室にある。面白すぎ。
そりゃあスーパー銭湯の個室休憩室を兼ねた客室だと思えばありかもしれないけど、旅館かホテルの客室のつもりでいるとめっちゃ違和感。
浴室はスーパー銭湯らしく広く充実している。内湯は圧注浴、寝湯の気泡浴、ミネラル風呂、熱湯のはずが機械の故障でぬる湯になっている浴槽とか。
仕切りの付いた洗い場のほかに、ボディーシャワーもある。内湯とシャワーのお湯は地下水を使用しているそう。
サウナと水風呂もある。そしてちょくちょく鬼瓦みたいなものが置かれている。
翌日には知ったが、実は安田は瓦生産の町だった。しかも安田温泉はそのど真ん中に建っていたのだ。そりゃ浴室に瓦を飾るわけだ。
露天風呂は大きな岩風呂二つで、天然温泉。手前の浴槽が41.5度、奥が40度とどちらもきもちぬるめ。ちなみに源泉自体は冷鉱泉なので、これでもかなり沸かしている。
色は黄茶色っぽく、入ろうとすると揮発してくるアンモニア臭。くせつよっ。
茶色の鉄分らしい湯の花が、一部合体して大きくなりながら、お湯の中を立体的に漂っている。そして泡が大量に消えずに浮いている。こんなに浮いた泡の多い温泉も珍しい。強い濁りではないが、入るとまるでゴールドのお湯に浸かっているようだ。
すべすべする肌触りは、泡のせいか成分のせいかよくわからない。感触は泡っぽいが、3D状態に漂っている大量の湯の花のせいで、お湯の中に泡があってもよく見えないので(表面には大量に浮いているが)。
湯口のところで上から落ちてくる源泉は22度程度と冷たい。その下部から温かい加熱湯を循環注入しているよう。冷たい方の源泉をコップに取ってみると、透明だが既に茶色の粒状の湯の花は見える。味はとてもしょっぱく、少し炭酸風味も。
濃度が濃いせいか、上がった後も拭くまでずっとベトベトする。このくせの強さはちょっと同じ新潟の西方の湯を思い出す。
ちなみに夫はアンモニアよりオイリーなにおいがすると言っていて、実際に夜にもう一度入ったら、表面の泡はほとんど消えていて、そのぶんアンモニア臭もあまりせず、むしろ爽やかな金属臭が勝っていた。
でもこれが何故かサウナに入ってから戻ってみると、また露天風呂の泡が増えてアンモニア臭。表面の泡はアンモニアでできているのか。そのうえここに入ってからサウナに入ると、全身からこのにおいが立ち上るのがヤバい。
イマドキ珍しく大衆演芸の設備もあるところでもあり、お湯も施設もちょいユニークで楽しい。個人的にかなりオススメ。