子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ お湯は適温、塩分が濃いので長湯には注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
2012年に私一人で娘二人を連れて小浜温泉に来た時に、夕食を食べたちゃんぽん専門店が、実は館内に温泉もあって入浴できたんだと知ったのは、旅を終えて帰ってきてからだった。
ただのちゃんぽん店だと思っていたよ。子供二人に手がかかってそんなところまで気が回らなかった。あの日は口之津からイルカを見に行ったし、その途中の神社の桜が満開で路線バスが渋滞して難儀したし、夕日が沈むころにはまだ貸し切り制になっていなかった波の湯「茜」を堪能したし、夜には小浜温泉の花火大会もあった。
だからまさか夕食を食べた店でも温泉に入れたなんて気づかなかったんだ。でも知ってしまえば何故あの時入らなかったんだろうと後悔しきり。ちゃんぽん食べたのに温泉は知らずに入らなかったなんて一生の不覚。
そんな経緯があったものだから、2023年に小浜温泉に来たときは、ここだけは入ると決めていた。
というわけで、まずはランチにちゃんぽん。なんたってここは、食事をしたら温泉入浴料が無料になるのだ。食べなきゃ損ではないか。ただしなんでも頼めばいいというわけではない。入浴がサービスになるのはメニュー表で♨マークが付いているものに限る。
食事の前に入る場合は、いったん入浴料を払って、食事の際に相殺。食後に入る場合は食事のレシートに印を押してもらって、それが入浴料の代わりになる。
浴室は思ったよりずっと大きくてびっくり。食事のおまけというレベルではなく、ちゃんとした旅館の内湯なみだ。さらにサウナと水風呂まである。
この温泉浴槽と水風呂は、両方ともざぶざぶと威勢よく床に掛け流されている。また温泉浴槽の奥の壁側に沿ってボコボコとアワが出ているが、そこにジャグジーがあるわけではなく、突き出している縁の下から空気が出ている模様。おそらくエアーを送り込んでお湯を攪拌しているのであろう。
その上にはお湯の樋があり、一番左に4つの蛇口があってそこから液体が樋に入る。1つは温泉、もう一つは水?残る2つは何も出ていなくて、全てひねるところが外されている。樋には謎の木のオブジェも。
お湯はほんのりとゆで卵味とおいしい塩味がする。感触は少しだけすべすべ。温度はたぶん41度ぐらい。ここの源泉温度は99度なので、蛇口から出る段階で既に加水されているのかも。
入っているとえらいあったまる。熱くないのに汗だらだら。
サウナは古そうなのに木材のいい香りがしていた。水風呂は20度程度とそんなに冷たくないので、温泉と交互に入るのにちょうど良い。
そうそう、書き忘れたけどちゃんぽんの方は、麺が太めでコシは微妙。具はたっぷり入っていた。