子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★☆ 泉質★★★★☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり、浴室にベビーチェアあり
子連れ家族のための温泉ポイント
佐賀県の有田とか伊万里とか唐津というと全国的にも超有名な焼き物の産地。しかしそこに隣接する波佐見もやはり焼き物の町であることは、先ほどの3エリアと比較すると知られていない。
そもそも波佐見は佐賀県ではないのだ。焼き物と言えば佐賀県のイメージだが、波佐見は長崎県の焼き物の町になる。そういう私も波佐見焼の名前はハウステンボスに行ってホテルローレライに泊まるまで知らなかった。ローレライのお土産物売り場で波佐見焼を初めて見たのだ。
それ以来、私の中では波佐見と言えば波佐見焼だったのだが、実は波佐見にはいい温泉も湧いている。温度はちょっと低めだが、源泉は2本あって、一本は冷鉱泉で水風呂に、もう一本はほぼ体温ぐらいの温度なのでこちらもぬる湯好きにはたまらない。
「湯治楼」と書いて「ゆうじろう」と読む。見た目で絶対「とうじろう」だと思ったので、何回字面を見ても頭の中が勝手に「とうじろう」と変換してしまう。
店構えはなかなか洒落た感じ。コロナ対策で通常10時オーブンのところがこの時は10時半オープンになっていて、それに合わせて地元の人がどっと来ていた。人気なのだ。
露天風呂もあったが屋根がなかったので、激しい雨天だったこの日はみんな内湯にいた。露天風呂は無理に出ても雨で天然加水されすぎって感じだったし。
さっきも書いたが湯治楼には2本の源泉がある。22度の旧来の源泉はそのまま掛け流しで水風呂に。37.6度の新源泉は掛け流しにしている浴槽と、人工的に炭酸ガスを注入した人工炭酸泉の浴槽がある。
人工炭酸泉そのものは珍しくないけど、天然温泉に炭酸ガスを入れて炭酸泉にしているところはそんなに多くない。
まず水風呂。これはけっこう冷たい。次に新源泉掛け流し。こちらはぬるめ適温。浴槽は奥の方が浅くなっていて、お湯はほぼ無色ながら少し湯の花的な浮遊物あり。一番の特徴は手触り。とろみが強く、ほどよくにゅるにゅるする。塩素消毒臭もするが、これは長崎県の指導だというから致し方ないのだろう。
一番人気は温泉に炭酸ガスを入れた高濃度炭酸泉。温度もゆっくり入るのにちょうどいい。ぬるめだけど冷たくはなくて、鳥肌がたたない程度の温度。しかも美肌天然温泉にプラスしてアワアワ炭酸泉なのだから人気にならないはずはない。泡付きは一般的な人工炭酸泉よりは弱いが、泡が少なくても効果は有りと張り紙にもあった。
洗い場のシャワー、カランも温泉使用なんて贅沢。
ちなみに夫に聞いた話では、男湯の露天風呂の横は遊歩道になっていて、声を掛けたり裸を見せたりしないようにと注意書きの張り紙があったんだそうだ。見せる人、いるのかよとちょっと笑う。
湯上りは肌がやけにすべすべになってしまい、手に持ったものがいろいろ滑り落ちる。