子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ ウェルカムベビーの宿
子連れ家族のための温泉ポイント
長野県の阿智村は、近年観光で彗星のように現れた自治体とも言える。環境省が認定した「日本一の星空」が見えると言われれば気になるではないか。特に若いカップルの心をつかむキャッチフレーズだと思う。
阿智村の宿泊と言えば、昼神温泉。その昔は日本有数のアルカリ泉として知られていたが・・・といっても温泉の発見は昭和48年だからそこまで昔の話ではないが。
昼神温泉は昭和のそれも後半になってから発見されて旅館が林立し、高度経済成長期、バブルと苦労知らずで発展し、最盛期には年間80~90万人のお客さんが来たと言うが、団体旅行が廃れて客足も鈍り、今は星空鑑賞のお客さんに支えてもらっているところもあるだろう。まあ夜中に星を見に来る若い人が旅館に泊まるとは限らないけどね。
そういう昼神温泉でも 新しい工夫を重ねて経営努力をしている宿もある。ウェルカムベビーの宿、個室対応の食事処、全室リバービューなど、ユルイの宿 恵山の取り組みは今時の若い家族にも利用しやすいと思う。ちなみに宿名の「ユルイ」とは何が「緩い」んだろうと思っていたら、土地の言葉で「囲炉裏」のことだった。
お風呂に関しては、雰囲気は露天風呂だが、お湯は断然内湯が良いと思う。恵山では露天も内湯も同じように源泉を入れていると言うが、浴槽のキャパに対する湯量の問題なのか、明らかに内湯が良い。お湯のコンディションが良ければそうとうにゅるにゅるする手触りが楽しめる。無色透明で、場合によっては塩素臭。
私が取材した時はたまたま女湯の掛け湯槽が故障していたが、この掛け湯槽が実は一番いいらしい。恵山社長オススメだそう。
昼神温泉は源泉4本を混合して温泉街の各旅館に配湯している。湯元ホテル阿智川が源泉湧出地に近い分、鮮度の面で有利だが、基本的には全ての旅館は同じお湯。源泉温度が低く、加熱の必要があるから全旅館がデフォルトで循環使用だそうだ。
ユルイの宿 恵山は建材店経営の創始者が始めたことから、露天風呂や庭園には巨石がごろごろ。もともと石のプロだからというお話だった。石を愛でながら入浴するのも一興。
ユルイの宿 恵山の食事やお部屋に関しては、よろしければトラベルジェイピー旅行ガイドの記事をご覧ください→昼神温泉「ユルイの宿 恵山」の巨石露天風呂で美肌に!