百合居温泉

のどかな水田に囲まれた村の温泉

  • 所在地 長野県下水内郡栄村大字堺百合居1226 TEL 0269-87-3333(栄村役場)
  • 泉質 ナトリウム―塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
  • 設備等 男女別内湯、休憩室など
  • 入館料 一人200円(お釣りが出ないので小銭準備)
  • 営業 5月~10月 午後2時~夜7時半、11月~4月 午後2時~夜7時(営業時間になってもお湯が溜まっていない日もあるかも)
  • 定休日 日曜日
[2015年5月のデータ ただし営業時間と定休日は2024年4月のデータ(うえっぴいさんからの情報)]

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  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆   温度は少し熱めの事がある、塩泉なので長湯に注意
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★☆☆☆☆ ここはいわゆる観光客向けの温泉ではない。休憩室あり 

百合居温泉の温泉動画【15秒】温泉動画


百合居温泉 体験レポート

百合居温泉周辺の田んぼの景色 百合居温泉の外観
百合居温泉周辺の景色と百合居温泉外観。周辺の景色はクリックで拡大。

 百合居温泉は田んぼの中に建っている。
 道路沿いに看板も無ければ、それどころか道路沿いから見えもしない。
 10年前はえらい辿り着くのに苦労した。地元の人に聞かないとたどり着けない温泉№1だったはずが。
 でも今は・・・

 「スマホで検索したらGoogle Mapに載ってるよ」と私。
 「えっ」とみんな。
 時代は変わったよねぇ。
 もう本物の秘湯なんて日本には存在しないのさ。

百合居温泉の入口 百合居温泉の玄関
百合居温泉の入口と玄関の中。入口外観の画像はクリックで拡大。

 前に来た時にはとにかくボイラーの調子が悪いからいつ入れるかわからないって言われて、お風呂の見学だけして帰ったんだ。
 長方形の古そうな浴槽にパイプからじゃばじゃばお湯が注がれていたけど、そのお湯はぬるま湯で量も足を入れたって足首までも溜まっているかどうかってレベルだった。
 だから百合居温泉はぬるい湯って印象がある。
 実際浴室の入り口前に平成7年と平成22年の温泉分析表が貼ってあるが、平成7年には49.8度となっていた源泉温度は、22年には33度まで下がっている。

 入浴料金は200円。
 コインが入る穴の開いた料金箱が壁に据え付けてあるだけなので、小銭が無くてもお釣りは出ない。
 女湯は地元の方が三人入っていらした。
 記憶にあったより浴室も浴槽も広く、壁などは新しい。
 でも天井を見上げればやっぱり仮設作りで、たぶんいろいろと10年の間に新しく作り替えた部分はあっても、一般客相手の商売じゃなくて、そのまま地元の人が使いやすければいいだろうという手作り風の温かみが感じられた。

百合居温泉の浴室と浴槽 百合居温泉の天井

 湯船の温度は熱いほどじゃないけど高め。ボイラーで沸かすならもう少し温度下げてもいいかなと勝手なことを思う。
 無色透明。少し湯中に細かい湯の花あり。
 とにかく石油のにおいが強い。松之山の印象があるから自分にとって新潟の温泉は石油のにおいのイメージだけど・・あれ?でもここ新潟だっけ?(違います)

 肌触りはなめらか。いつまでも触っていたい。
 湯口のお湯は触れないほどではないがぎりぎりぐらいに熱い。
 入っていてずっしりする中に軽さのあるお湯。
 上がった後は少し肌がかさかさする。

百合居温泉の湯口 百合居温泉の休憩室
百合居温泉の湯口と休憩室。湯口の画像はクリックで拡大。

 先客の方々は、お湯が溜まりきっていなくてごめんねと言う。
 いつもなら縁からざばざばと掛け流されているそうだ。まだお湯を入れ始めて浴槽一杯まで来ていないということだ。ということは、今日も午後2時だけど、やっぱり日によってはまだ入れないよって言われることがありそうだ。
 でもねぇ、湯量も以前より減っちゃってねと別の人が言う。
 東日本大震災の直後に長野県栄村は局所的ではあっても大きな地震に見舞われた。
 大きな地震があるとそれをきっかけに源泉に変化が出ると嘆く温泉地は少なくない。
 いまあるこのお湯を大切に使いたい。
 入らせていただいたことに感謝して。

昔の百合居温泉の浴室 昔の百合居温泉の湯口
ちなみにこれが10年前の百合居温泉。建物外観はほとんど変わってなかったけど浴室は綺麗になった。