白骨温泉白船グランドホテル

子連れ家族のための温泉ポイント

白骨温泉白船グランドホテル体験レポート

白骨温泉の公共野天風呂で、温泉を白くするために入浴剤を投入すると言う涙ぐましくもバカバカしい事件が報じられたのは2004年だった。

外観

みんなが白骨温泉に白濁したお湯を期待するからです～と言われるとそうなんだが、でも白濁するお湯ってわりと日によって色や濁りが違うことが多いし、そもそも白濁すること自体がお湯の劣化とも言う。白濁するお湯が白濁する前に入るのが、実は一番贅沢なんじゃと言いたい気持ちは抑えて…と。

湯上がり処

ここに白骨温泉で一番透明率が高いと言われるお湯がある。それは白船グランドホテルの露天風呂だ。

泊まった部屋

内湯と貸切風呂の源泉は、道を挟んだ隣の新宅旅館と共通なのだが、露天風呂は自家源泉。この露天風呂が白骨温泉では珍しくあまり白濁しないのだ。

お部屋の広縁

むろん絶対ではない。また鮮度が高いうちは透明でも、時間が経つとだんだん濁ってくることもあるそう。また、珍しい黒や赤の湯の花が見られることもあるという。

施設全体に関していえば、旅館の多い白骨温泉で唯一のホテルといってよいかもしれない。まあホテルとはいっても、浴衣に和室だ。とするとやっぱり名前はホテルでも旅館なのか？

内湯

浴室はいかにも白骨温泉らしい析出物で床が覆われている。白い骨とはまさに言ったもので、風雨にさらされた骨とも砂糖菓子ともつかない物質が浴槽の縁や床材をコーティングして独特のエンボス柄を作り出す。

内湯のお湯は白濁することも少なくないようだが、この日はすりガラス程度の薄い濁り。浴槽内が析出物で白いので、お湯自体が淡いミルキーブルーに見える。

湯口

肌触りはつるつるではないが滑りが良い。焦げたような香ばしいにおいに、少しゆで卵臭もする。冬は少し熱交換で加温するそう。

露天風呂

露天風呂は確かに全然白濁していなくて、でも無色透明かというと、むしろ琥珀色に見えた。はっきりいって全然白骨温泉らしくない色。これはこれで面白い。

白濁ではなく琥珀色？

こちらは源泉温度が31度なので、基本的に熱交換による加温を行っている。肌触りなどは内湯と似ているが、においは植物の青臭いようなものが少し。

サウナは休止中だった

しかしこの露天風呂は翌朝入りに行ったらこれまた色が変わっていた。あいかわらず濁りはほとんど無いようなのだが、淡い青緑に見える。昨日とはまるで違うお風呂みたい。

翌日の露天風呂、お湯の色が変わった

なお、露天風呂の横には素敵な小屋型のサウナがあったが休止中だった（これをまとめている2023年12月現在でも休止のままのよう）。

それと内湯に飲泉所がある。もともとは飲むための柄杓が用意されていたようなのだが、この時はコロナ禍で柄杓が撤去されていた。かといって50度近くあるので素手ですくって飲むには熱いのである。

白船グランドホテルの飲泉所

そこで常に持ち歩いているお風呂グッズの中から飲泉用のマイカップをこっそり取り出して味見をしていたら、他のお客さんに笑われてしまった。よほど温泉が好きなんですねって。

白船グランドホテルの食事などは宜しければYahoo!ニュースエキスパートに寄稿した記事でご覧ください⇒白骨温泉のお湯は白濁とは限らない！「白船グランドホテル」