子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 熱いこともあるが加水自由
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にほぼベビーベッドらしいものあり
子連れ家族のための温泉ポイント
下諏訪の共同浴場の中でもここはちょっと変わっている。老人福祉センターの一角に温泉浴室があり、夕方5時から夜までは一般に開放されるのだ。
ちょっと間違えて夕方4時過ぎに到着してしまった。施設の人のお話によると、ここは町内の60歳以上の人が対象の施設で、朝9時から午後4時まではその人たちが無料でお風呂に入れる。そのあと午後5時までの1時間が清掃タイムで、5時以降は業者が入って一般の温泉銭湯として営業するとのこと。
つまり今は清掃タイム中だ。
仕方が無いので近隣の諏訪神社春宮に参拝に行ってくる。前もここは行ったことがある。
ゆっくり戻ってきて4時50分。さらに入口であと10分待たせてもらおうと思ったら、私が待っていると思って早めに清掃を済ませたからどうぞと入れてくれた。なんてありがたい。
やった!清掃後の一番風呂だ!最高じゃないか。
銭湯として営業している間は老人福祉センター側の入口とは違う方から入る。そちら側には何も書かれていなかったので、先に聞いていなかったらわからなかったところだ。
番台の人は入るときに自由に加水していいよと言う。浴槽に温度計はあって47度を差していたが壊れているらしい。
お湯は熱いが掛け湯をすれば入れそうな程度。表面が熱くて底はそうでもない。だから一度入ってしまえば慌てて飛び出すほどの温度じゃなかった。
キシつくが相反して滑る部分もある。特にぬれたままこすると美容液みたいに滑る。僅かな焦げ臭に甘い石のにおい。なめると味は甘じょっぱい。湯上がりは肌がつるつる。施設の人の話では、蒸気が垂れた後に石膏とおぼしき白い粉が残るという。
もともとの源泉は90度以上あるのだが、近隣の家々に枝分かれして配湯されて最後がこの老人福祉センターのお風呂に。ここでも使い切れなかった分は捨てているが(もったいない!)、雪を溶かす程度には役立つとのこと。
お湯が老人福祉センターに到達する頃には62度ぐらいに下がっているが、それでも浴用には熱すぎるので加水。この加水の水道代が高すぎて予算を圧迫しているそうだ。営利目的じゃないからやってはいるけれど、正直大赤字だとか。そんな話を伺うと、下諏訪の他の共同浴場もみんな同じなんだろうなと思う。さっき入った矢木温泉なんてもう息も絶え絶えっぽかったし。
そういえば私の後から入ってきたおばあちゃんは、来るなり蛇口をひねりがんがん加水し始めた。脱衣所にもぬるめのお風呂がいいってアンケートが貼ってあったっけ。どこの温泉銭湯でも地元の人に熱い湯が好まれるってわけじゃないようだ。
帰りがけに受付の人にどこから来たの?って聞かれて、東京から来て、今から特急で帰ると言ったら、遠路はるばるありがとうと手作りの小さな巾着をくれた。どうしよう!心遣いが嬉しすぎ!