子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★★ 湯温は適温、泉質はとても滑りやすいので子連れは特に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになりそうな長椅子有り
子連れ家族のための温泉ポイント
鳴子温泉郷のような昔ながらの温泉街では、観光客に開放されている共同浴場があっても、周辺の道も狭く駐車場も無かったり離れていたりすることがほとんどだ。
それは無理無いことだが、赤ちゃんや幼児連れの家族の場合、やはり目の前に駐車場があり、湯上がりに一休みできる休憩室がある日帰り温泉が有り難い。
しんとろの湯は鳴子温泉郷の外れ、中山平温泉に2005年にできたばかりの比較的新しい日帰り温泉専門施設だ。
国道47号線沿いにあり、広々とした駐車場付きなので、車でアクセスする場合、有名な滝の湯や早稲田桟敷湯より入りやすい。
しんとろの湯は三角屋根の建物で、蕎麦屋を連想させるようなモノトーンの外観だった。
それほど大きくはないが交流室と呼ばれる休憩室などもちゃんと併設されている。
結構お客さんの数も多かったが、お風呂もまあまあ広いので気にならない。
露天風呂はない。
窓は広いが、のぞき防止か下半分はよしずのようなもので覆われていた。
お湯は少しばかり緑色っぽく見える透明のもの。
ほぼ適温で入りやすい。
いやはやいかにも中山平という感じの強いにゅるにゅるとろとろ感。一昨日訪ねた丸進別館には敵わないが相当なもの。
なんせ子どもたちまでが口々に「ねぇ、何でこんなにぬるぬるするの」と言っていたぐらいだ。
臭いも柔らかいゆで卵系でなかなかいい感じ。
子連れで鳴子旅行の最後に寄る温泉としては正解だったと思う。
よしずの上をのぞくと、ガラス越しでよく見えないが木製の樋が長々と延びている。
温度が高い源泉の場合、濃度や純度を優先して冷ますか、鮮度を優先して冷ますかは究極の命題だ。
しんとろの湯は純度優先で、少量ずつ空気に触れさせて冷却する方法を選択した。まあ今日の場合は雨模様もあって天然加水状態になってしまったが。
外の樋ということでメンテナンスも手が掛かると思う。
放っておけばすぐに汚れる。それをしんとろの湯では毎日丁寧に清掃している。
またちゃちに見えるこの樋も、実は天候や気温次第で引き湯距離を変更できるようになっている。
今日は雨のせいで湯口から出るお湯は結構勢いがある。
いろいろ意見も有るかと思うが、この顕著なにゅるにゅる感とゆで卵臭で私は十分満足だ。今回の旅行で沢山入らせてもらった鳴子のお湯は全てだが、ここもとても良い温泉施設だった。
中山平温泉しんとろの湯の浴槽の画像(真ん中)及び源泉を冷ます樋の画像(一番下)は、同行させていただいた杉江家のどこでも別荘のくららさんに撮影していただきました。