鳴子 中山平温泉 なかやま山荘

しんとろの湯の隣の宿だったが残念ながら廃業

  • 所在地 宮城県大崎市鳴子温泉星沼19-24
  • 泉質 含硫黄―ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉) 源泉名:養老の湯3号
  • 立ち寄り入浴料 大人500円、3歳~小人300円
  • 日帰り温泉受付時間 
  • 設備等 男女別内湯、男女交代制の内湯(桐の湯)など
[2023年6月のデータ  ただし2024年8月廃業]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆  温度は熱いことも
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 

鳴子 中山平温泉 なかやま山荘 体験レポート

中山平温泉 なかやま山荘の外観
なかやま山荘の外観

ここもレポートを書く前に廃業してしまった心残りの温泉。もっと早く書いていれば。いやいや廃業しないで済めば。立ち寄りしかしていないけど、とても感じの良い宿だったのよ。それに中山平温泉の穴場だったと思うし。

空っぽの足湯
足湯はお湯が入っていなかった

中山平温泉の日帰りと言えば「しんとろの湯」がメジャー。そりゃ綺麗だし充実しているし、とんでもなくお湯がにゅるにゅるしているし。

なかやま山荘のロビー
どことなく公共の宿っぽさが漂うロビー

でもそのぶん人気もあるからねぇ。いつも混んでいるイメージ。それが近くのこの「なかやま山荘」なら、空いていて快適で、しかも「しんとろ」に負けないにゅるるん湯。いいよいいよと人に勧めたくなるような温泉だったわけだ。

ロビーの椅子
ロビーの椅子
館内

お風呂は内湯のみだが、男女別の浴室のほかに「桐の湯」という内湯があって、こちらは立寄った時に女湯の時間だった。男女別浴室も桐の湯も源泉は共通なのだが、「違う」と感じる人も多いようで、それはちょっとした湯遣いの違いに寄るのかもしれない。

なかやま山荘の券売機
券売機、一番上の押すところに「なか」「やま」「山」「荘」とあるのが可愛い
なかやま山荘の館内表示
館内表示

なお、「桐の湯」の方がにゅるにゅるすると感じる人が多いみたいだが、私の時は桐の湯より男女別の女湯の方がにゅるにゅるした。

桐の湯の暖簾
桐の湯の暖簾
桐の湯の脱衣所
桐の湯の脱衣所

さて、先に桐の湯に入ってみた。浴槽の温度は40.7度ときもちぬるめだったが、湯口の下の湯だまりでは49.5度もあり、基本的にはかなり熱い。色は緑がかった透明で綺麗。

桐の湯の浴室
森の中で湯あみしているような桐の湯
なかやま山荘の温泉
少し緑色のお湯

焦げ硫黄臭がして、塩味は薄く、どちらかというと苦みが効いたゆで卵味。しかし最大の特徴は、やはりにゅるにゅるした手触り。にゅるにゅるには厚みはあまりなく、ジェルというよりオイルみたい。

桐の湯の湯口
桐の湯の湯口
桐の湯の洗い場
桐の湯の洗い場

男女別のお風呂の方は、よりにゅるにゅる度がアップ。厚みも感じられる。44.5度と桐の湯より浴槽のお湯も熱く、窓の奥に湯けむりが上がっているのが見えた。

男女別の浴室の暖簾
男女別の浴室入口
男女別浴室の脱衣所
男女別浴室の脱衣所

湯上がりに温泉について少し伺うと、元々は蒸気泉で、これをタンクに入れて67度まで冷まし湯船へ入れているという。毎朝7時から10時にお湯を交換し、そのお湯を貯める時のみ加水。その後は湯量を絞って温度調節し、加水無しの源泉100%に。塩素消毒も清掃時に行うだけで、お湯そのものには使っていないとのこと。

なかやま山荘の女湯
男女別浴室の女湯
なかやま山荘の女湯大浴場
女湯の角度を変えて

閉業が決まった8月の 河北新報オンラインニュースでは、休業して譲渡先を模索となっているが果たして…

桐の湯
最後にもう一枚桐の湯