子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯はぬるめ、滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ 部屋付き風呂だから子連れにも最適
子連れ家族のための温泉ポイント
本館は山鹿温泉 ビジネス湶で、今回泊まった別館はその斜め向かいに建っている。本館がビジネス旅館というか、リゾートホテルと合宿所の中間のような雰囲気であるとすれば、別館は個人宅の集まりみたいな感じ。
ノースさんに全室温泉風呂付きと教えてもらってわくわくしながら泊まった。チェックイン手続きは本館で行って、それから鍵を受け取って別館へ。平屋建てのアパートみたい。少なくとも温泉旅館の離れとかいう雰囲気ではない。
畳敷きのリビング、寝室があって、寝室はセルフで敷くように布団が畳んである。一番びっくりしたのはリビングと寝室の仕切りがアーチ形をしていたこと。なんだろう、和室とも洋室とも大正浪漫とも違う不思議なデザイン。
冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、灰皿、ポットがある。電子レンジが部屋にあるのはいいね。
そしてお風呂だ。家庭用のお風呂サイズながら、デザインは個性的。背もたれになる部分が市松模様。
浴槽には蛇口が2つあり、両方ともホースが浴槽内に伸びている。右が天然温泉、左が電気による加熱天然温泉。つまりだ、36.3度の源泉そののままと、それを加熱した蛇口があり、寒ければ自由に温度調節できるのだ。しかも非加熱の蛇口には「止めないでください」と。
それってあれよね、24時間ひたすら非加熱源泉が絶え間なく浴槽に注がれ続けるってことよね?なんというとんでもない贅沢。このおひとり様サイズの浴槽でダバダバあふれる温泉を何時間でも独り占めしていいってことでしょ?
源泉そのままは入るときはほんのり温かく感じたが、なにしろ11月の気温、実際のお湯の温度は35度ちょうどぐらいで、入っているうちにだんだんと寒くなる。お湯はとろみが強く、アワも細かいものがたくさん肌につく。ただ細かすぎて肌の表面にとどまらずどんどん逃げてしまう。逃げてしまうが、また新たなアワが生まれては肌に乗ってくる。払えばファサーっとエアリーな手触り。
寒さを自覚して鳥肌がたちはじめたら、加熱源泉の蛇口をひねる。すると最初は冷たいが、2~3分すると熱いお湯が出てくる。熱くなるまでホースを浴槽の外に出しておくことを学んだ。そうしないと最初はますますぬるくなる。
長時間入れる温度だからこそ、長時間入りすぎて、そうしたら湯上りに少し肌がかゆくなった。アルカリでクレンジングしすぎたか。そのくらい時間を忘れちゃう。果てしなく入っちゃう。ここは非常にヤバいお湯でヤバい宿。