子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は比較的ぬるめ
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ 貸切風呂、貸切休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
2016年の熊本地震で大きな被害を被った施設の1つ。当時は「山口旅館」という名で宿泊と立ち寄り入浴を受け付けていた。
地震直後はテレビでも惨状が放映されていて、正直近くの地獄温泉はともかく垂玉(たるたま)温泉の方はほぼ倒壊に近いのではないかと印象をもった、そのときは。
そんな垂玉温泉が再開したのは2021年。旅館ではなく日帰り専門の温泉となっていて、以前とお風呂の基本的な作りは同じと感じたが、いろいろと新しくピカピカで、併設されたタマカフェなどお洒落で今風。
だから昔と今が重なり合って存在しているようで不思議な雰囲気だった。
お風呂はというと、内湯も景色がいいが、浅くなっている所を通って階段を降りると露天風呂がある。お湯は翡翠色の濁り湯。濁りは強くはなく、足の先辺りまでうっすらと見えている。
一番下のお風呂から順番に入ってみた。まず岩風呂。どこか隠し湯ふう。少しキシつきのあるお湯はごく適温。形状的にすっぽり入っている感のあるお風呂。
一つ上の段は壁側に立ち湯。階段を下りて浴槽の中に入っていくようになっている。全身にほどよく水圧。顔の部分に景色が見えて、なにやら浴槽のヒノキ臭が強い。
陶器風呂は小さめで、入るとザブーンとお湯があふれて独り占め感が味わえる。二つ並んで右の方が熱かった。昔はこれ、木製の樽風呂だったような気が。
ご主人に少し伺うと、宿泊の再開はまだ考えられない(可能性はゼロではないが)、以前あった滝の露天風呂は危ないのでもう無理だと思うとのこと。また熊本地震でも源泉が無事だったのは不幸中の幸い、お湯は前と変わりないと思うというお話だった。
応援しているなんて言うのもおこがましいが、ぜひ多くの人に出かけてほしい温泉。
以下は山口旅館当時の浴室等の画像。浴槽の材質などは全て新しくなっているが、形状としては現在に受け継がれているものも多い。