子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★☆☆ 仇討の湯や新湯は少しぬるめ
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のための温泉ポイント
熊本地震で被災したニュースを見た時は胸が痛んでならなかった。泊まったのは2014年だから熊本地震の2年前だ。宿泊時にちょっと残念なこともあったのだが、良い温泉だし楽しい思い出もあったので復活を望んでいた。
そんな地獄温泉が「清風荘」から「青風荘.」へと名前を変え、2019年に日帰り入浴を再開、さらに2020年には宿泊も再開した。
再訪したのは2021年7月。めちゃめちゃ綺麗になって、しかも洒落た雰囲気になっていて、ほぼ「ここはどこ?」状態。
源泉については地震でも無事だったということで以前と変わりないそうだ。実際の被害は熊本地震よりもその後の水害の方が大きかったそうで、今でも工事中の部分がある。まだ完成系ではなさそうだ。
リニューアル後のお風呂の違いといえば、新たに混浴の「すずめの湯」に冷泉を活かした水風呂を作ったことだそう。そして「すずめの湯」は湯あみ着必須となった。女性だけでなく男性もだ。これはちょっと安心できる。
さっそく「すずめの湯」へ。男女別の脱衣所からまずそれぞれの小さい内湯があり、その先が湯あみ着ゾーン。室内の休憩スペースがあり、テーブル、椅子、飲用水と氷がある。本当にさっと入るだけでなく、じっくり入れと言われている感じ。
「すずめの湯」は今は浴槽2つで39度ほどのぬるめと43度弱の熱めになっていた。どちらもボコボコとあちこちで泡が上ってくる。このあたりは以前と変わらない。色も灰色の強い濁り湯。そしてその横に思ったより大きな岩風呂風の水風呂があった。計ってみると21.8度。
まずぬるめの浴槽に入ってみると、ゆで卵とマッチの両方のにおい。さらに薬っぽいにおいも追加で。キシつくとも滑るともつかない滑らかな肌触り。
木の柱の手形や浴槽を区切るように作られた板は昔と同じ。そして下から上ってくる泡が体の表面に当たって転がる。
ぬるいといっても下から湧いてくるお湯には熱いものもぬるいものもある。それが合わさってぬるくなっている。隅の方に特にぬるいのが湧いてくる一角があり、のぼせたらここで入りながら涼むのも一興。
熱い方は湯口の下あたり、湯が湧く勢いが強すぎて、底の板が時々ボコンと振動する。すごいパワーだ。
水風呂は20度台なので冷たいのが苦手な私でもギリギリ。先に入っていたおじさんは水道水の水風呂だと思っていて、私が冷泉だそうですよと言うとそれなら入ってみるとドボン。
なお湯あみ着の始末に関しては、脱衣所の前に脱水機が置いてあるのもありがたい。
男女別の浴室は少し離れた場所にあり、女湯は「たまごの湯」だった(男湯は「元の湯」)。ここは仇討の湯の露天風呂も付いている。
「たまごの湯」は脱衣所の建物がとても綺麗。今風の洗い場があり、まず長方形の屋根付き露天風呂が目に付く。
こちらのお湯はほぼ透明だが、木の浴槽に毛のように細かい茶色の湯の花があり、これはお湯の中にも同じものが。においは「すずめの湯」と近い。
「仇討の湯」の露天風呂は覚えてる。2014年に泊まった時と変わりなく見える。岩がオレンジ色に染まっていたのをよく覚えてる。
ここのお湯自体は緑色に見えるが、底が緑色に染まっているからか。濁ってはおらず透明に見えたが、入ると底に降り積もった薄茶の湯の花が舞いあがり、一瞬にして薄濁り湯に。
地獄温泉 青風荘.は、できればもう一度泊まりに来たいが、少しお高くなってしまったので気合と覚悟が必要だろう。
清風荘時代の画像をいくつか。その他は過去の清風荘のレポートでご覧ください