黒川温泉 歴史の宿 御客屋

黒川温泉最古の宿、2種類の源泉に入れる

  • 所在地 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6546 TEL 0967-44-0454
  • 泉質
     ナトリウム―硫酸塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)源泉名:御客屋旅館源泉
     ナトリウム―炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉(低張性中性高温泉)源泉名:黒川温泉観光旅館協同組合補助泉源
  • 日帰り入浴受付時間 朝8:30~夜9:00(最終受付 夜8:30)
  • 日帰り入浴料 大人600円、3~12歳300円
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、家族風呂
  • 公式サイトURL https://www.okyakuya.jp/
[2021年7月のデータ ただし日帰り料金・営業時間等は2022年5月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯口は熱いので注意
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベンチあり、貸切家族風呂あり

黒川温泉 歴史の宿 御客屋 体験レポート

黒川温泉 御客屋

地震を機にお湯が変わったという話は時々聞くけれど、ここもそう。

黒川温泉 御客屋の外観
御客屋の外観

以前黒川温泉に来た時に、観光案内所でオススメを聞いて、どこもオススメなのでこことは断言できないんですがと前置きしたうえでいくつか挙げてくれて、その中でその時に行かれなかったことを後悔していたところ。

そこで黒川温泉を再訪したときに、今回は最初に「御客屋」に寄ってみた。

黒川温泉 御客屋の囲炉裏

立ち寄りでもとても丁寧な接客に好感が持てる。浴室まで案内される間に、この宿は黒川最古の歴史を持ち、肥後細川藩の献上湯であったと伺う。

黒川温泉 御客屋の階段

浴室は複数あるが男湯と女湯は時間交代制で、この時の女湯は「姫肌の湯」と「古の湯」。男湯の方は露天風呂が清掃後でまだお湯が貯まっていないかもしれないと言われたが、幸いギリギリ溜まり終えて一番風呂に入れたようだ。

黒川温泉 御客屋の暖簾
黒川温泉 御客屋の浴室案内図
浴室案内図

女湯内湯になっていた「姫肌の湯」は御客屋の自家源泉。木製の四角い浴槽が好き。雰囲気もいい。

御客屋 自家源泉の姫肌の湯
自家源泉の姫肌の湯

しかし浴室が薄暗いとはいえやけにお湯が黒く見える。実際に入ると透明に近いような気がするのに。もしかして浴槽内が黒く染まっているの?

御客屋 姫肌の湯のお湯の色
お湯がまるで黒く見える

お湯の印象はとにかくすべらか。あまりにおいなどはしない、優しい感じのお湯。

御客屋の貸切風呂
こちらは貸切風呂入口

一方、半露天風呂のような「古の湯」は、「姫肌の湯」から脱衣所を経由しないと行かれない。近いけどずぶぬれのままでは移動できない導線。

御客屋の古の湯
黒川温泉共同源泉の古の湯、青い!

こちらは黒川温泉の共通源泉だが、思った以上に青い。昨夜泊まった豊礼の湯を彷彿とさせる。そういえば黒川温泉にもこんなに青いお湯があったっけね。

御客屋の源泉湯口
湯口は熱いので危険

湯口は熱く75度もあった。湯口近くからは硫化水素系の鼻を刺す刺激的なにおいが揮発してくる。焦げ臭も少し。

御客屋の代官の湯の入口
この時男湯だった代官の湯

湯上りに少しお話を伺うと、まず共通源泉は今日は青かったが日によってはもっと白濁りや色の薄いことも多いそう。

御客屋の代官の湯
代官の湯も十分お湯が貯まっていて一番風呂に、しかしこちらはほとんど青くないね
御客屋の代官の湯の湯口
代官の湯の湯口

そして自家源泉は熊本地震をきっかけに、なんと酸性からアルカリ性に変わってしまったとのこと。以前は鉄分を含んだ酸性だったというから、それで浴槽の中が黒く染まったのかもしれない。

黒川温泉 御客屋の石段

「でも今のアルカリ性の方がお肌に優しいんですよ」とお宿の方。いずれにしてもタイプの違う2種類の源泉に入れるだけで楽しかった。

黒川温泉 御客屋のロビー