清流四万十の里十和温泉

子連れ家族のための温泉ポイント

温度★★★☆☆　泉質★★★★☆　温度は適温
設備★★☆☆☆　雰囲気★★☆☆☆

清流四万十の里十和温泉体験レポート

これがその湯口の表示と謎の飛び交う炭酸水素

「炭酸水素がとび交っています。スカシて見て下さい。」の湯口が超衝撃的だった温泉。ご丁寧に湯口から10cm～20cmの高さという図解まである。このパターンは初めてだ。そして唯一無二な気がする。やられた。マジ、四万十の十和温泉半端ない。

十和温泉周辺の環境

高知県の四万十川やその支流で沈下橋めぐりをしていた。大正温泉に日帰りして、その後、この辺に柳瀬温泉なる温泉があるらしいと思ってそれらしい看板など探していた。そうしたらたまたま見つけたのだ。事前知識は何も無かった。

十和温泉の外観と看板

宿の前に「只今、入浴できます」と日帰り温泉を誘う大きな看板があり、特に期待せずに入った。大人1人の入浴料が900円なのははっきり言って高い。鄙びたエリアの相場じゃなくて、都会の温泉だったとしても高すぎる。何しろフロントには「ただいま露天風呂は営業いたしておりません」と張り紙があるのだから。というか、露天風呂、あるのかい。

十和温泉のフロントと暖簾

なお露天風呂について聞いてみると、以前は夏場に営業していたが、壊れちゃって今はそのままになっているそうだ。修理する予定は特に無いらしい。ますます期待しないで浴室へ向かう。受付時に木の丸い板のついたロッカーの鍵を渡された。

十和温泉の使われていない露天風呂

浴室をのぞくと、とたんにもわんと塩素臭。小さい浴槽が一つで、近寄ると湯口にその衝撃的な文言が。思わず吹き出したじゃないか。

十和温泉の浴室

早速入浴してみると、おおっと、泡がつくじゃないか、びっくり！いやまあ、わざわざ炭酸水素が飛び交っていると書くぐらいだから、泡付きぐらい当然か。スカシ見るのは「ビールの泡みたいなもの」と説明されていることだし。

これが噂の十和温泉の泡(炭酸水素)

とにかく泡が付いてすべすべする。湯口と横の圧注浴と底の一部からもお湯が出ている。お湯の色は琥珀色に見えるが、底のタイルに色が付いているだけで透明なもよう。湯口からは熟した南国フルーツみたいなにおいもする。

何故か温泉分析表が切り貼りになっていると思えば

上がった後にフロントで伺うと、底から熱い湯を入れて、圧注浴は回しているだけとのこと。泡は源泉に寄るものだが、以前はもっと激しく泡が付いたという。温泉施設は10年ごとに分析し直して新しい分析表を提示しなくてはならないが、この温泉は分析するごとに成分のバランスなどが変わってしまい、その度に泉質名までころころ変わっちゃうという話だった。なんとも不安定な。