子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、泉質は心配なし
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり、休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
正直に言って全然期待していなかった。でもギャップがあって、実はかなり驚くレベルでいい温泉だった。
期待していなかったのはしょうがない。一つは四国の温泉だから。四国はごく一部を除いてやっぱり温泉は少ない。あっても冷鉱泉ばかり。もう一つはもともと別の所に行くつもりだったから、何も調べていなかった。それが逆に良かったのかも。
四国八十八ヶ所巡りは夫のたっての希望だったから、四国エリアに関しては夫任せだった(そのあと海を渡って大分に渡るスケジュールだったので、後半は私が担当していた)。そしてこの日はもともと竜馬温泉というところに行く予定だった。少なくとも夫はそのつもりで調べていた。
しかし、その日回る予定だった寺院が思ったより手際よく進み、一つ前倒しにできた分、温泉はスケジュール通りにはいかなくなった。つまり通り過ぎて先へ急いでしまったのだ。
そこで代わりと言っては何だが、夕方になってからたまたま見かけた看板から、急遽ここに立ち寄ることにした「天然の湯 ながおか温泉」。一瞬、長岡?新潟か?と思ってしまうが違う。高知県の長岡温泉。
JAの日帰り温泉で、直売所が隣接。が、既に夕方で直売所の方は閉店時間を過ぎていた。施設内に温水プールがあるので、それ込みになって入浴料は900円と高め。うちらは温泉しか入らないから別料金だったら良かったのに。
お風呂自体はそんなに広くないが、内湯にはジェットバス、気泡浴、エステバス、そして普通の温泉浴槽が、露天風呂には打たせ湯と普通の温泉浴槽がある。
この温泉はナトリウム―塩化物泉で、36.5度と四国にしては温度も高め。気の利いた施設だとこれを非加水で使ってくれそうだが、さすがにそれはない。
温泉浴槽に入ってびっくり!ものすごいすべすべ湯なんだが。にゅるにゅるではなくすべすべ。例えるなら、鳴子のすがわらレベル。
pHは8.5(公式サイトの記述では8.6)で、ギリギリ弱アルカリからアルカリに掛かる程度だが、泉質名に現れない程度の炭酸水素イオンがいい働きをしているのか。
さらに驚くことがあった。露天風呂の打たせ湯は浅い独立した浴槽になっていて、上から勢いよく打たせ湯のお湯が落ちてくる。髪がびしょびしょになる勢いだ。そしてそのお湯が、なんと淡い硫化水素臭。こんなところで嗅げるとは思わなかった。
この打たせ湯は循環したお湯じゃなくて源泉だと思うんだな。他のお風呂も、全然しないとは言わないが、そんなに塩素消毒臭もしない。
サウナもあるが、サウナは綺麗ながら、普通で特筆するものはない。むしろスチームサウナが強力だった。ペパーミントの香りで、前が見えないほどの濃い蒸気。とてつもなく熱い。普通のサウナよりよほどこちらの方がととのいそうなのだ。