鳴子温泉 旅館すがわら

日帰り入浴でも貸切風呂(家族風呂)を使える旅館

  • 所在地 〒989-6822 宮城県玉造郡鳴子町新屋敷5 TEL0229-83-2022 FAX0229-83-2756
  • 公式サイトURL http://www.ryokan-sugawara.com/
  • 泉質 ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉(Na-Cl・SO4・HCO3泉)(含芒硝・重曹-食塩泉) 源泉名:摩天の湯B
  • 立ち寄り入浴料 大人500円、小人250円
  • 日帰り温泉受付時間 午前10時半~午後2時(最終受付30分前)
  • 設備等 混浴内湯、混浴露天風呂、女性用内湯、貸切家族風呂4箇所
[2023年7月・2022年7月・2003年9月のデータ  ただし日帰り料金・日帰り受付時間は2015年3月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★★  湯温は適温、泉質も特に刺激無し
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 立ち寄りでも貸切家族風呂を使わせていただけるのが赤ちゃん連れにグッド

鳴子温泉 旅館すがわら 体験レポート

鳴子温泉 旅館すがわら 外観

 鳴子温泉を見て一番吃驚したのは、古びた町のそこここで湯煙が上がっていることだった。あちらの宿の奥に、そちらの山の斜面に。
 元々温泉など湧いていなかったところをせっせと千メートルも千五百メートルも掘削して機械仕掛けでポンプアップしている昨今の温泉地などとは違う、こここそがまさに、湯の町というものなのだとしみじみ思わせる、そんな光景だった。

 すがわらは、鳴子大橋の正面に立っている大型ではないが小奇麗な外観の旅館だ。
 うっかりしていたが、ちょうどこの時間は10時ちょっと前で、チェックアウトのお客さんが沢山いて忙しい時間帯なのに立ち寄りをお願いしてしまった。にも関わらず、旅館すがわらでは非常に快くお風呂を貸してくださった。

 貸切風呂でよろしいですか? 大きい方がいいですよね?と聞かれて、お勧めのお風呂が空いていればそれでお願いしますと伝えたら、一階の奥の左側の浴室に案内してくださった。こちらの旅館は貸切の家族風呂が四つもあるのだそうだ。

 浴室は薄暗い。窓があるが、斜面に面していて光があまり入らないからだ。浴槽は石でかなり深い。足元には玉砂利が敷いてある。家族用貸切風呂としてはかなり大きいと思う。割りに古そうな浴室で、おそらく鳴子の宿にはこういう古びた感じの浴室が多いのではないだろうかと思われる。

鳴子温泉 旅館すがわら 貸切風呂

 ここのお湯は最初は強いインパクトはない。滝乃湯に入った後だと特にそう感じる。だけど少し入っていると実力がわかってくる。この温まり方は半端じゃない。すごい。全然熱くないのにちょっと入るともうのぼせてしまう。滝乃湯とは対照的だ。

 それにしばらく入っていると肌がすべすべする。お湯の中ですべすべするのではなく、上がって乾く前の肌をなでると滑る感じ。肩から腕に掛けて面白いので何度もなでてしまう。

 空腹のパパはすぐにギブアップして上がってしまったが、ここにはまった子供たちはさっぱり上がらない。貸切を良いことに出たり入ったり、入ったり出たりしながら足元の石で遊んでいる。
 ここのお風呂は深い。3歳の次女は足がつかないくらいだ。入るところに大きな岩を入れてあるのでそこに入れるから良いのだが、深いのにはちゃんと理由があって、戦時中、疎開してきた子供たちを入浴させるのに、大勢子供がいるから次々と短時間で入れるために深く作られたらしい。そんな歴史がある温泉なのだ。

 今回は貸切家族風呂を使わせていただいたが、旅館すがわらには他にも広く明るい混浴大浴場や、やはり混浴の露天風呂などもある。フロントの対応もとても感じよく、いつか泊まって全部のお風呂に入ってみたい、そんな風に思わせる宿だった。

※ 旅館すがわらは、湯けむりの町の管理人屋代さんに、子連れに向いた貸切家族風呂のある温泉として教えていただきました。 どうもありがとうございました。