子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★★
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★★ 内湯にベビーベッド、ベビーチェア、ベビーバスあり
子連れ家族のための温泉ポイント
この時はめちゃめちゃ立ち寄る温泉に苦労したのよ。
箱根で仕事が終わってけっこう時間があったから(いつもは時間は全然無い中から捻出する)、今まで行けなかった所に入ってから帰ろうと思った。
■第一候補 姥子温泉 秀明館!
電話するとやってると言う。予約はいるかと聞くとそのまま来ていいと言う。やったね。「何で来るの?」「バスでーす」「バス、このところしばらく不通になってるよ」
……ええーーーーーっ!!
箱根湯本のバス停に行ったら本当だった。
■第二候補 湯の里おかだ
電話しようと思って番号を調べるために検索して公式サイトを見たら…寄りにも寄って本日はメンテナンス休館日。
■第三候補 南風荘
電話したら日帰りはやってないとけんもほろろ。コロナのせいで一時的に日帰り休止なのか、そもそも今はもうやらなくなって久しいのか不明。
うーん、まだ入ったことのない箱根の日帰り温泉は他に無いだろうか…。
このままじゃますます帰れない!そしてせっせと検索してたまたま見つけたのがここ「雉子亭 豊栄荘」。要連絡で一人1700円とは、日ごろの私の立ち寄り履歴からするとかなりハードルも価格も高い!でも箱根はどこも高くて当然って顔してるんだよなぁ。
電話すると感じよく日帰りOK。ただし「予約を15時からお取りしましょう」とのこと。ひぇっ、食事プランでもないのに人数限定なのか。さすが1,700円(違う)。とりあえず15時まで箱根湯寮で時間をつぶすか(結局箱根湯寮にも入ってる)。
まだ苦労は続く。雉子亭 豊栄荘までは箱根湯本から箱根旅館組合のシャトルバス(B路線)に乗れば100円で行かれるのだが、このバスがコロナで大幅減便。そもそもこのバス、時刻表も乗り場もよくわからない。豊栄荘のサイトには「箱根湯寮」シャトルバスと同じところから出ると書いてあり。「箱根湯寮」シャトルバス乗り場には道向かいのバス乗り場の方と張り紙有り。
ようやく「雉子亭 豊栄荘」の方面に行く路線バス(箱根登山バスK路線)にタイミングよく乗ることができたが、このバスも1時間に1本しか走っていなかった。
さてこれだけ苦労して着いた「雉子亭 豊栄荘」だが、予想以上に綺麗でセンスの良い旅館だった。日帰りだというのに下にも置かないおもてなし!とても良い。
道に面した玄関から入ったロビーからは須雲川と渓谷を見下ろすようなロケーションの窓が。実はこのロビーは4階で、お風呂は遥か下の川沿いにある。
まずエレベーターで地下2階に降りる。館内に内湯もあるが、まずは露天風呂に行ってみよう。この露天風呂までのアプローチも素敵。緑の庭園を散策しながら。もしかしてこの「雉子亭 豊栄荘」の敷地ってえらい広くない?玄関入る前は想像もしなかったレベル。
露天風呂は見た瞬間に思わず声を上げるほどに雰囲気が良い。お洒落なのに野趣あふれている。川が近い。川の景色を独り占めできる。
この露天風呂は加水掛け流しらしい。清掃後の一番風呂と聞いたから、特にお湯の鮮度も良く感じる。無色透明で肌触りがするすると滑る感触強し。においはほぼ感知せず、僅かに沢水のような。
その後は内湯にも入ってみた。こちらはお湯は循環と思われるが窓が広く明るい。快適な浴室だ。全体としては1,700円でも高くない気がしたぞ。たぶん宿のスタッフの応対が上質だからだ。
帰りは箱根湯本まで歩いて帰ろうとしたら(道が下りだからね)、雨も降ってきたしバスを待った方がいいですよとロビーの椅子を勧められた。
いつか機会があったら泊まってみたい。とにかくあの露天風呂は良かった。お湯につかりながら頭を空っぽにしてずっと川の流れを見ていたい。きっといつまでも見飽きない。箱根にもまだまだ知らないいいところが残されてるんだ。