子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、泉質は特に問題なし
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド、浴室にベビーバスあり
子連れ家族のための温泉ポイント
箱根の取材旅行でふと空き時間があったので、どこか寄ったことのない日帰り温泉に行ってみようと思い立った。箱根温泉郷の日帰り温泉は相場が高め。中には公営などで安く入れるところもあるにはあるが、基本は千円ちょっとが相場。その代わり、やれジェットバスだの複数露天風呂だのとスーパー銭湯みたいな設備を充実させているところが多い印象。
一方、旅館の立ち寄り湯なんかだと、設備は揃っていなくてももっと高いこともしばしば。
で、この時選んだのは箱根湯本の旅館「おかだ」系列の「湯遊び処 箱根の湯」。おかだの日帰り温泉なら「湯の里おかだ」がつとに知られているが、「箱根の湯」の方が少しお手頃価格。しかしそのネーミングはなんとかならんかのう。
箱根の湯の入浴料は1,050円とほぼ相場。時間制限は無いから、一日ゆっくりしていようと思えば安い。といっても、箱根までわざわざ来てこの日帰り温泉で一日過ごす人は少ないと思う。
場所は湯本茶屋エリアで、アクセスは100円のマイクロバスが箱根湯本駅から出ているようだが、私は行きは箱根湯本の平賀敬美術館から徒歩で、帰りは蘇我堂上バス停から箱根フリーパスを使って箱根湯本駅前まで戻った。
バス通りの曲がりくねる旧道から左に入り、伊藤園ホテル箱根湯本のひとつ手前。それほど目立つ建物ではない。玄関近くにある「わんちゃんのひょうたん露天風呂」という看板が目に付いた。犬用露天風呂があるらしい。2000円の専用休憩室を利用すれば使えるらしい。へえー。
館内は少し狭苦しい感じ。古い、汚いということはないが、最近流行りの女子受けするお洒落な雰囲気とは縁遠い。この辺は翌日寄った箱根湯寮とはかなり違う。休憩室にソース焼きそばやおにぎりのスナック自販機があったり、食堂のメニューがうどん、そば、カレー(麺類は温、冷、きつね、たぬき等のバリエーションはある)のみだったりするあたりにそれが現れている。
館内は禁煙だが喫煙室あり。
浴室に入って最初に思ったのは上半分が綺麗だなということ。リニューアルしたようで、壁の上の方や天井の木組みが真新しく雰囲気も良い。下半分は以前からずっと使っているままなのかもしれない。
内湯は窓際にカルシウムの析出物が少し付いた湯口がある。窓は広い。
露天風呂の景色はまあまあ。竹の塀があるがその上に山が見える。一番奥に打たせ湯があり、その他にジャクジーや寝湯や圧注浴も。いわゆるこぢんまりとしたスーパー銭湯のようなもの。
お湯は自家源泉を二本混合。掛け流し併用循環とあるが、加水加温の両方有りで循環装置使用というやつだ。無色透明だが塩分があり傷などあると少ししみる。白い細かい湯の花が表面に少し。出汁のような海苔の佃煮のようなにおいがした。
肌触りはきしつくが、ぬれたままこするとオイリーなすべすべ感も。乾きかけは少しぺとつき、温まり度は高め。露天風呂の岩はお湯との境目辺りが茶色っぽく色づいているが、鉄っぽい色ではない。
温泉は悪くないけど、全体としては可も無く不可も無く。もうちょっとお湯に鮮度感がほしい。近隣に類似施設が無ければ寄るかもといった評価。