子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 温度は適温だが、濁り湯なので深さに注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★☆☆☆☆ ベビーベッド無し
子連れ家族のための温泉ポイント
お湯の量が少なくて済むように、最近のお風呂はみんな浅い。でもうちは違う。昔ながらのしっかり深いお風呂だよ。女将さんがそう言うように、福島館のお風呂は深い。さらに濁り湯なもんだから、入るときはおっとと…と体制を崩す。
宿泊や入浴の単価が高い箱根で、少しでも安く泊まろうと福島館を予約した。一人だと少し割高になるが、二人一部屋なら5千円前後という値段は魅力だ。
で、実際に行ってみたら見覚えがあった。前に夫と仙石原いこいの家に来たとき、先にここに立ち寄りしようとして断られたんだった。
ちなみに福島館の日帰り入浴は2年ほど前から(2016年頃?)始めたそうだ。昼に清掃し、それからお湯を溜め始めるので12時~15時ぐらいは入れないことも多い。事前に電話をくれればその時間に合わせて準備をしてくれるという。私はあのとき、いきなり訪問しちゃったからなぁ。
で、二度目の訪問になったわけだが、宿泊予約していたこの時もチェックイン時間より早めに着いたら誰もいない。無人の玄関。荷物だけ預けて出かけようと思っていたのに、しばらく待つ羽目に。
ようやく女将さんが戻ってきて受け付け。部屋は一番奥の方で、何故か座布団にハンガーが散乱している。用意されているタオルや館内のドレッサーとか、もうあまりにも宿っぽくない。一般家庭。それも昭和中期ぐらいの。時間止まってるな、この宿は。
浴室も素朴。家庭用に毛が生えたような洗い場で、浴槽もそんなに大きくない(冒頭に書いたように深さは十分)。
脱衣所にシャワーはまず出しておけと書いた紙が貼ってあるが、実際しばらく出しっ放しにしておかないとお湯にならない。
隅の方に粉状の湯の花が浮いている灰青色の濁り湯。表面近くのパイプが湯口で、パスカル方式で廃湯する。それほど熱くないが、それは湯量を絞っているから。大涌谷の造成泉を非加熱非加水掛け流し、というか手を加えていないだけ。
同じ大涌谷の2号泉を引く他の施設と比べて、滑る感触が強い。ただしにおいはあまりしない。少しだけ酸っぱいようなにおいがあることはあるが、それだけ。湯上がりの肌からわずかにマッチ臭。
シャンプーや洗顔料がいっぱい並べてあるけど、全部エッセンシャルとビオレだから。もう一度書くけど、エッセンシャルとビオレばっかりだから。
女将さんが言うには、とにかく温泉はそのまま使っている。だから夏は熱く冬は引いてくる間に少し冷める。でも上がればポカポカだからと。浴槽のサイズは男湯の方が少し大きいが、泊まり客の男女比によっては取り替えるそうだ。
全体的にコスパはいいと思う。ただ、本当に民家みたいなところだよ。
仙石原温泉 福島館を取材して記事にしています。よろしければあわせてご覧ください。
⇒箱根で5千円台で泊まれる!?白濁の源泉掛け流し宿「福島館」