子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 貸切風呂あり
子連れ家族のための温泉ポイント
成り立ちを知らなければどこにでもあるスキー場近くのリゾートホテルだと思うだろう。特別規模が大きくもなければ、飛び抜けてラグジュアリー感が優れているわけでもない。一里野はそんなところで、一里野高原ホテルろあんもそんなところ。
一里野からさらに山奥へ分け入った地に、ろあんの姉妹館の岩間温泉 山﨑旅館がある。ろあんの温泉もこの岩間温泉から引いている。
この岩間温泉は山﨑旅館からさらに離れた場所で湧出しているのだが、それを山﨑旅館を経由してこの一里野まで引いてくるには並々ならぬ苦労があった。
現在は新源泉に切り替えているが、一里野から山﨑旅館に至るつづら折りの道路の下に、今も源泉を通すパイプが埋められている。
そんなわけでおよそ10キロの距離を温泉は旅してくるが、それをろあんではそのまま掛け流しにしている。
ただしパイプが地表に出ている部分があるため、温泉の温度も気温に左右される。冬期など温度が下がりすぎたときは加温することもある。
源泉は山﨑旅館でおよそ40リットルを使用し、残りの300リットルを一里野の複数の宿で分け合う仕組み。この温泉を一里野に引く影には現主人の祖父が財産をなげうつ困難があったわけだが、彼の意思通り地域の共有財産なのだ。
ろあんの露天風呂は畳にこだわっている。床に寝転がりながら森林浴と湯あみを楽しむことができるようにと今のスタイルに。
貸切風呂も岩風呂と桧風呂があり、面白いのは一晩丸々貸切に出来ること。贅沢きわまりない。
食事処に使っている囲炉裏食事処「弥助どん」もこだわりの一つ。これはご主人一族が実際に使っていた古民家を移築したものだ。
それから菜園も作っているし、ヤギとミツバチも飼っている。取材時はご主人が案内してくれたが…
「子ヤギが生まれたんですよ、春に。えーと、どこに行ったかな」
「あれ?畑の方にいるのは違うんですか?」
「あーっ、脱走している、こらっこらっ」
3匹の子ヤギを追い回して小屋に戻すご主人。すいません、なんかすごくほっこりしてしまった。
一里野高原ホテルろあんは取材して記事にしています。特にお部屋に関しては記事の方に詳しく書きましたのでぜひご覧ください。⇒石川「一里野高原ホテルろあん」温泉も囲炉裏もグランピングも!