子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★★ 泉質★★★★☆ ぬるめ浴槽あり、滑りやすいことに注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
元湯石屋は江戸時代創業の老舗旅館。館内には加賀藩藩主正室のお輿入れ道具が展示されていたり、能舞台まである。
4泊5日の石川県一周旅行の最後に来たのがここ。灼熱の親谷の湯やら、白川郷やらを観光してすっかり汗だくに。最後は綺麗に洗って東京に帰りたかったので、石鹸の備え付けもなさそうな銭湯ではなく、ちょっと高級旅館の立ち寄りを選んでみた。
駐車場に車を停めたときはそれほど高級旅館には感じられなかったが、一歩中に入ると老舗らしい風格。品の良さがそこここににじみ出ている。
着いたとき既に立ち寄り終了時間まで30分ほどしか残されていなかった。しかし30分で上がりますからと伝えると、どうぞごゆっくりお入りください、とフロント。嬉しい気持ちになるじゃないか。もちろん迷惑にならないよう長居はしないよ。
お湯はかなり濃いモールカラー。コーヒーぐらいの黒さで、角度によっては真っ黒に見える。
左からサウナ、温泉を使った水風呂、大きな加熱浴槽、それから左後方のドアの外にサンルームのような小さな露天風呂がある。
この日は死者が出るレベルの猛暑日だったので、この露天風呂は涼しいどころか蒸し暑く、内湯にいる方がマシなレベル。
非常に泡立ちやすい泉質で、浴槽の表面に泡がたくさん浮いている。
においはあまりしないお湯で、入ると面白いくらいにすべすべ、さらに髪を洗った後は指の間ににゅるにゅる感もプラス。
もともとの源泉温度が12度と冷たい温泉だが、それを少しだけ加熱した水風呂があるのがいい。水風呂苦手な私でもなんとか入れる温度。加えてこの日の気温が高すぎたので、ありがたく何度も入らせてもらった。髪を洗った後も、この水風呂の温泉を頭から被った。おかげでサッパリと汗が引いた。
浴室の隅に源泉を出すボタンがあり、飲用じゃなくて顔パック用とあるが、これをちょっと味見すると僅かな塩味とその後に干涸らびるような感触。もちろんこれを使ってタオルをゆすぎ、ふいた。ああもうスッキリ!
石川最後の温泉にここを選んだのはベストだったと思う。