子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は状況によって変動あるかも
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★★ まず滑らないように要注意、海水浴感覚で遊べる
子連れ家族のための温泉ポイント
恵山岬の海岸に湧く無料の温泉露天風呂。本当に無料で入っちゃっていいの?わーお、すごぉい!っていう感じのところである。
ちゃんと男女別の脱衣小屋が用意されているのもいい。これがあるだけで安心して利用できる。ちなみに水着着用可。なんせそのまま海みたいなところだから。むしろ女性は安心して入るためにも水着を推奨したい。
ただし、干潮前後しか入浴できない。何故なら水没するからだ。満潮時はただの海水浴である。
すぐ近くの「ホテル恵風」に泊まったので、前日に様子を見に来た時は思いっきり満潮だった。海岸へ降りる階段が途中ふたてに分かれ、浴槽は右に2つ、左に1つの計3つあるらしいが、全部波の下。
翌朝が干潮になるので、改めて時間を合わせて行ってみた。ちなみに入浴できる干潮時刻は函館市が情報として出してくれている。⇒水無海浜温泉入浴可能時間のお知らせ(函館市が随時更新)
この時はまだ左の1つは海面より下だった。ちょうど管理の人がチェックを終えたところで、長方形の方はぬるいが、小さい浴槽は熱めと教えてくれた。
そしてその時に滑らないようにと注意を受けたにも関わらず、水着に着替えていそいそとお風呂に向かった私は……
気が付いたらあおむけに倒れて空を見ていた。
そ、想像以上に滑る。浴槽周りは綺麗にしてあるのだが、毎日水をかぶるのでうっすらと苔が生えるのか、ものすごく滑る。もういったん転んだら怖くて立ち上がれないほどに滑る。マジでスケート場なみ。
𝕏(当時はまだTwitter)で滑ったと報告したら、他にも何人も滑った人がいることがわかったので、本当にこれから行く人は気を付けてほしい。旅色のプラン記事で紹介する際に函館市の管轄に連絡を取った時に、ビーチサンダル持参を勧めていると教えてもらった。とにかく細心の注意を払ってすり足で歩いてほしい。なんなら四つん這いでも。
気を取り直してぬるいという長方形の方から入ってみる。温度は38.2度だった。11月の函館の海にはちょい寒く思えるが、実際はもう少し体感温度的には温かく感じた。
湯船の下からいろいろな温度でお湯が湧いているので、場所によって温かさが違う。歩いて回ると、ところどころ下から冷やっとぬるいお湯が湧いているところがある。一方、熱いお湯はどこから来るのかわからなかった。
温泉のにおいというより潮のにおい。ほぼ無色透明で、底まではっきり見える。カニがあちこちにいて、茹でられちゃったかなと思う動かないのもいれば、ヒンヤリとぬるいのが湧いている近くでは動いてササっと隠れるのもいる。
肌触りは軽いすべすべ感。でもここは泉質がどうのよりロケーションと迫力を楽しみたい。波が岩に砕けて潮騒が響く。こんなところで温泉に入れるなんて楽しすぎる。
もう一つの小さめの岩風呂は44.7度だった。測ると意外と熱いが、ぬるいお風呂の後に温まるのにちょうどよい。自然のままなのにこんな適温のお湯が湧いているなんて素晴らしい!
こちらは長方形の方よりも温泉が濃いのか、肌触りもふわっと層を感じ、顕著にすべすべする。熱めのお湯が奥の方で湧いていて、間歇泉のように時々量が増える。
湯上がりはぽかぽか。そしてやっぱり帰りが怖い。また滑るんじゃないの?もう転ぶのは嫌だよ。