子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★★ 湯温は適温、泉質は特に問題ないが濃い塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のための温泉ポイント
この頃の悩みと言えば、当時1歳だった次女のアトピーだった。
当時の写真など見ると、ほっぺたが真っ赤で季節によってはかさかさしたりじくじくしたり、背中や脇の下も荒れていた。
彼女のアトピーが少しでも改善されるようにと言い訳しながら私たち一家は旅先で温泉の看板を見つけては入ってみた。
でもめくらめっぽう入れても良くなるどころか、立て続けに入った後は決まって背中が赤くなってしまった。
今にして思えば、酸性泉もアルカリ泉も何も考えず、循環して必要以上に塩素系消毒剤を投入しているところでも構わず入っていたからかもしれない。
そんな中、このくらぶち相間川温泉のことが強く印象に残っているのは、ここでぴたりと背中の赤みが取れたからだ。もちろん一時的なものだが、それにしてもその前までいくつか立て続けに温泉に入ったことによって、例によって真っ赤になってしまった背中が一度の入浴で元に戻ったのは驚きだった。
このとき初めて、世の中には本当に効果のある温泉というのがあるのだなと知った。
但し、アトピーには個人差も大きいので誰にでもこの温泉が効くと保証はできないが。
あの日、くらぶち相間川温泉に入ろうと、地図を見て適当に道を進んで行ったらせせらぎの湯に到着した。
おかしい・・・確か行こうと思っていた温泉は、「せせらぎの湯」ではなく「ふれあい館」という名前で、クラインガルテンという農園や宿泊施設が併設されていたはず・・・。
後から知ったが、くらぶち相間川温泉には川を挟んで二つの施設があり、ひとつが普通の日帰り温泉である「ふれあい館」。もうひとつが地元民のための入浴施設である「せせらぎの湯」だった。
私たちは知らずにせせらぎの湯の方に来てしまったのだ。
せせらぎの湯は土日のみ、一般の入浴を受け付けている。料金には地元と一般で多少の格差がある。
とにかく来てしまったのも何かの縁かと、せせらぎの湯の方に入ることにした。
泥を溶かしたようなオレンジ色の湯で、とにかく濃い。温泉ってこんなに濃いものなのかと吃驚するくらい濃厚で、入っているときはまだしも出ると肌はつっぱるし、やけに肩が重くなるし、これはまたえらい温泉だなと思った。臭いも印象的だった。
あれから6年・・・次は今度こそふれあい館の方に行ってみようと思いながら、いまだ機会には恵まれない。
あの頃アトピーを煩っていた次女もそれから1年するかしないかのうちに自然と症状は収まって、今はなにごともなかったかのようになっている。