亀沢温泉 倉渕村亀沢温泉センター 
亀沢ログハウス温泉館

美人の湯として景色の良い露天風呂もあったが、残念ながら廃業

  • 所在地 〒370-3405群馬県群馬郡倉渕村川浦2294 TEL 027-378-4126
  • 泉質 ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性低張性温泉) 源泉名 薬師の湯
  • 営業時間 AM10:00~PM7:00(入館は終了一時間前までに)
  • 利用料(かなり複雑)
       ・大人 (平日)1時間350円 一時間ごとに延長料金100円追加(どの曜日でも)
            (土曜)1時間400円
            (日曜)1時間450円
       ・小人 (平日)1時間150円 一時間ごとに延長料金50円追加(どの曜日でも)
            (土日)1時間200円
  • 設備等 男女別内湯(寝湯、泡沫湯、打たせ湯など)、露天風呂、食堂、休憩室(大広間)、有料個室など
[2002年12月の訪問時のデータ 廃業しました]

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  • 湯温★★★★★ 泉質★★★★★  湯温はぬるめ、泉質は刺激なし
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドは無いが食事施設など有り

亀沢温泉 亀沢温泉センター 体験レポート

亀沢温泉センターの外観 亀沢温泉センターの浴室入り口
美人の湯と堂々と書いてある  浴室の入り口

 東に榛名山、西に浅間隠山などの山に囲まれた倉渕村は、古くより榛名信仰の参拝路として、また江戸-信州を結ぶルートとして知られた。道祖神も多く、街道筋として栄えた当時を偲ばせる。

 倉渕村には二種類の泉質で知られる倉渕温泉、オレンジ色の塩化物強塩泉くらぶち相間川温泉、美人の湯亀沢温泉などの気軽に立ち寄れる温泉施設が点在している。
 目指す亀沢温泉は、国道406号線から少し山間に分け入ったところにある一軒宿で、「美人の湯」という名前を最初に使った温泉なのだそうだ。

 建物は地元産の杉間伐材を使った山小屋風だ。自ら看板に、「隠れた温泉の穴場」と堂々と書くあたり潔くてよいかもしれない。

 建物内部は少々年季の入った感じ。入浴料は時間制なので、帰りに支払うシステムになっている。
 内装はあちこち中途半端さが見えてそれも面白い。例えば脱衣所の入り口。木製の案内はなかなか良いが、「女」と手書きで書かれた表示も適当だし、暖簾には「ツムラの日本の名湯」と染め抜きが…。それって入浴剤のことじゃないか?

 お風呂は男女別の内湯と露天風呂がある。内湯は洗い場のほか、規模は大きくないものの打たせ湯、圧注浴、泡沫湯、寝湯など一通り揃っている。打たせ湯、圧注浴、泡沫湯で血行をほぐし、寝湯でゆったりするということを何度か繰り返すと効果があると勧めている。

 露天風呂は内湯からも脱衣所からも行かれるようになっていて、とても景色が良い。

亀沢温泉センターの露天風呂
自然の中の良いロケーション

 正面に杉林があるのだが、とにかく外の景色に対していっさい囲いが無いお風呂と言うのは、女湯では稀有だ。山の中ならではだろう。
 今の時期、露天風呂はぬるいという張り紙もあったが、行ってみるとそれほどでもない。湯口からはまあまあ熱い湯が静かに石を伝って流れ出ている。
 無色透明。ごくごく細かい白い湯の花がわずかに、またそれよりちょっと大きめの茶色い湯の花がごくたまに浮いているだけで綺麗な湯だ。
 淡い純粋な灯油臭。薄い塩味とちょっと出汁の聞いた薄い硫黄の味。肌ざわりはほとんどにゅるにゅるもきしきしもしない。

 露天風呂には他に人がおらず、貸切状態だった。この景色を独り占めしてのんびり入っているのは極楽。谷間だから景観が開けているとは言い難いが、やはり露天風呂というのはこのように湯船に入ったまま外が見えるのが一番。

亀沢温泉センターの露天風呂からの眺め
露天風呂からの眺め

 湯上りは、美肌効果覿面。
 つるつる感ではなく、むしろさらさら感。パウダーをはたいたような肌触りで、同じ群馬県にある日本三美人の湯として知られる川中温泉に近い効果がある。

 最後に館内に貼ってあった亀沢温泉のいわれをご紹介しよう。
「その昔、当時亀沢の温泉は明治の頃よりコンコンと、湧いていたそうな。明治の湯は頑固一徹…親の説教と「亀沢の湯」は後からじーんわりと効いてくる。だからとってもいいのです。」
 コンコンと…って、動力採湯ですけどっていう突っ込みは無しよ。