子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は適温、泉質も刺激なし
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
水上温泉郷のひとつ湯檜曽温泉、それなりの温泉街があるものと思ったが、実際は寂れたもの悲しい雰囲気を漂わせていた。天候が優れなかったからそう感じただけかもしれないが。
温泉好きの友人たちと水上温泉の山楽荘に泊まった時の行きに寄ることを考えていた宿が、この湯檜曽温泉の林屋旅館だった。理由はお湯が良さそうだったから。
しかしちょうどラベンダーの季節だったのでたんばらラベンダーパークに寄り道してしまったことと、晴れていたので見晴らしの良い露天風呂の方がいいかなとまんてん星の湯に行ってしまったことから、翌日回しに。
それがなんと、一緒に山楽荘に泊まったメンバーが三々五々なんと3組も申し合わせたわけでもないのに別々に前日に時間差で林屋旅館に立ち寄りしていたと聞いたときはもう笑うしかなかった。それどころか幹事は最初、この宿に泊まることを計画していたそうで。そうかそうか、みんながみんなしてここをマークしていたわけね。
そんなわけで結果的に、一番最後にここに寄ったのが私たち夫婦だった。林屋旅館のご主人にも、そういえば昨日も何人か温泉好きの人が立ち寄ったよと言われた。
林屋旅館は黄色っぽい外観。館内もとても綺麗にしてあるが、ご主人も女将さんも従業員さんもみなさんかなりお年を召していて、先行きが心配になる。いいところだけに。ちなみに向かいの大型旅館は既に廃業していた。
今は他にお客さんがいないからと男女別の浴室の片方を貸切にしてくれようとしたが、週末なので他に人が来るかもしれないしとそれぞれの浴室を使わせてもらった。
タイル張りの浴室もシンプルだが綺麗。古びたところはない。飾り気はないが窓の外はそのまま渓流、本当にすぐ近くに川が流れている。だから湯船につかっているとザーザーと川の流れる音が絶え間なく。もう少し窓が大きければなおいいのに。
浴槽は源泉掛け流しで、溢れるお湯が黒御影石の縁を越えてザブザブと小気味よく流れていく。これを見ていると嬉しくなるね。
お湯は無色透明のアルカリ性単純泉。甘い石のにおいにわずかに沢水のにおい。少し大きめの泡付き。肌触りは滑らず止まるのに、急に滑り出しまたキュッと止まる。
とても温まるので私には珍しく湯上がりに脱衣所の扇風機を回してしまった。湯上がりの肌はサラサラだ。
分析表は2枚貼ってあるが、47度の源泉をメインに、ぬるいのを混ぜて適温にして投入しているとのこと。昨今の健康への配慮からあまり熱くしすぎないように注意しているのだそうだ。