子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ 温度は適温、泉質は本来塩分が濃いので長湯に注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 露天風呂は貸切、内湯も状況に応じて貸切可、赤ちゃん向けの配慮多し
子連れ家族のための温泉ポイント
磯部温泉の旭館はホントいいお宿なんだよ。女将さんが話し好きで親切で、何より赤ちゃん連れに優しい。うちの娘たちはとうに赤ちゃんではなくなってしまったが、もし赤ちゃんだった頃に泊まるなら、ここはとても良い選択だと。
宿は磯部温泉街を見下ろす高台に建っている。もともとは初代群馬県令の別邸を利用した旅館だったが、残念ながら焼失、建替を経ている。
磯部温泉には昔からある鉱泉と、平成8年に碓氷川の河川敷を1382m掘削して得た新源泉恵みの湯があるが、旭館のお風呂は内湯が鉱泉で露天風呂が恵みの湯。
天明3年の浅間山の噴火から湯量が増したという磯部の鉱泉は、新源泉が湧いた後は主に磯部せんべいの材料となっている。入れば神経痛に、飲めば胃腸に良いとされてきたそうだ。
その鉱泉は水4:鉱泉6の割合で内湯に注がれる。実際のところ元の成分が濃すぎるので、宿によっては9:1の割合でほぼ水道水ばかりみたいな使い方をしているところもあるとか。
濃すぎるから薄めても大丈夫という考え方はわからないでもないが、濃いことこそが磯部温泉のウリだと思うから、薄めたら磯部ならではの部分が弱体化じゃん。ダメじゃん。でも濃いと配管は詰まるんだよな。この点は同情する。
露天風呂はもともと混浴で使用してていたこともあり10畳というかなり大きなもの。ここに新源泉の恵みの湯を非加熱非加水掛け流しで使っている。源泉温度が52度だから、ここまで引いてくる間にほどよくぬるめの温度になるという。
だからかなり期待していた。そして……ちょっと期待は裏切られちゃった。
でも旭館が悪いわけではなく、推測だが源泉の供給元に問題があるのではなかろうか。
露天風呂のお湯は何のにおいも味もない、もちろん色もないほぼ沸かし湯のような感じになっていた。女将さんに伺うと、流れてくるお湯は濃いアタリの日と薄いハズレの日があり、アタリの日は玄関先まで温泉のにおいが漂ってくると。この日はハズレの日だったと。
でも私は同じ日に同じ恵みの湯源泉を使っている市営日帰り温泉の恵みの湯に入って、色もにおいも味も肌触りも強烈だなって感じた体験をしている。だからどうも磯部温泉の源泉にはちょっと謎が多い。
というか、納得がいってない。
とはいうものの、そういうことをさっ引いても旭館はとても良い宿でオススメしたい。お料理もとても美味しいよ。次に泊まるならアタリの日がいいなぁ。
磯部温泉 旭館は取材して記事にしています。宜しければ併せてご覧ください。⇒群馬「磯部温泉 旭館」大きな露天風呂貸切りで子連れ家族大歓迎!