子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★★ 湯温、泉質とも問題なし、脱衣所にベッド代わりのベンチあり
- 設備★★★★☆ 雰囲気★☆☆☆☆ 子供連れには隣のユートピア赤城の方が楽しいかも
子連れ家族のための温泉ポイント
敷島温泉赤城の湯ふれあいの家はユートピア赤城の隣に建つ日帰り温泉。
隣というか、ほぼ敷地内。
見たところ、ふれあいの家を知らない人ならユートピア赤城の一施設だと思いかねない佇まい。
ユートピア赤城が家族向けの大型センター系日帰り温泉だとすれば、赤城の湯ふれあいの家は温泉のみをのんびり楽しむところ。地元の高齢者の利用が多い。
さらに道の向かいには農産物直売所があって、このエリアではお風呂とプールとお買いものの三点セットがそろいそうだ。
訪ねた日はたまたまふれあいの家のスタンプ二倍デー。
そのためもあってか、休憩室も、脱衣所も、浴室も、露天風呂も大混雑。
しかも年齢層が高い、半端なく。
外観は小規模ながら比較的小奇麗だったが、とにかく脱衣所や大広間休憩室の雰囲気は昔ながらの共同浴場。古いわけじゃないが、どこか雑然としている。
内湯もいっぱいだったので先に露天風呂に出てみた。
露天風呂は内湯よりは浴槽が広いので、窮屈感は無いが、それでも奥の方は常連さんが輪になっておしゃべりに夢中なこともあり近寄れない。
お湯はほぼ無色透明。少しとろみがあるようで一方相反するきしつく感触もある。
それより何より強烈なのは塩素の消毒臭。水道水なんてもんじゃない。あまりにもこの臭いが強くちょっと閉口してしまった。
まあこれだけ入浴客が多いのでは致し方ないのか。
内湯はもう少しマシかと内湯にも入ってみるがあまり変わらず。
と、そこで、一緒にいた友人たちと顔を見合わせる私・・・
「今の見た?」
「見た見た」
「なんだろうね、あれ」
今しがた露天風呂から上がってきた人が手にした荷物。それはお風呂場で持ち歩くにしてはあまりにも不似合いな大きさ。旅行鞄かと思った中にはやはり大きなペットボトル。2Lのソフトドリンク用じゃなくて、焼酎が入っているような取っ手の付いたやつ? それが3本くらい。
でもその人だけじゃなかった。よくよく見ていると、他にもラベルは剥がしたペットボトルを持ち歩いている人多数。
源泉を汲んでいるんだろうか?
でも、内湯も露天風呂も湯口と思しいところには飲用じゃないと記載してある。
もう一度露天風呂に出てみた。
露天風呂の奥の方は相変わらず常連さん方が占拠しているので入り口に近い方しか入れない雰囲気だが、入り口の方にも蛇口が一つある。洗い場の蛇口じゃなくて、お風呂の中にある。
一人やってきてその蛇口から500mlのペットボトルに水を汲み始めた。
あの蛇口も源泉なのかな?
人がいなくなったところで蛇口の水を飲んでみたが、普通に美味しい水だった。そう、お湯じゃなくて水。冷たかった。
敷島温泉の源泉は40度以上あるはずだから、そうすると露天風呂入り口近くの蛇口はそれじゃないことになる。
奥の湯口からは汲める源泉が出ているのだろうか。これとは違うんだろうか。
何だかさっぱりわからないぞ。
ここのお湯はとにかく塩素消毒臭がきついのが辛いが、よく見るとお湯の表面にはきらきらと細かい結晶状の湯の花が見えた。
湯の花をすくおうとしたら空からも同じような白い結晶が落ちてきた。
いつの間にか天気雨ならぬ天気雪。降っているというほどではなく、たまにはらりと落ちてくるくらい。
落ちてきた雪はお湯の表面でさっと溶けてしまうが、まるで湯の花になって浮いているみたいだった。
人が集まるところにハズレ無し、絶対いい湯のはずかぁ。
そう言われればそうだな。ということは一度や二度入っただけではわからない効果があるはずだ。
こんなことを言っては失礼だが、年齢の高い人がほとんどだったから、美肌効果ではなく、もっと体の調子が良くなるとか、痛いところが楽になるとか、きっとそんな感じの効能な気がする。
あとはもうちょっと塩素消毒の臭いが薄ければなぁ。