子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになるソファーあり
子連れ家族のための温泉ポイント
入口外側の張り紙に「カメラの持ち込み及び撮影禁止」とあったので、館内の廊下や暖簾の写真もなし。行く道々の看板と外観のみで、あとは文章で説明する。なお、浴室外の撮影だけでもと交渉してみたが、とりつくしまがなかった。
場所は酸ヶ湯と八甲田山を挟んでちょうど反対側。県道の青森田代十和田線から、ちょっと横道に入ったところにポツンと建つ温泉で、最後は未舗装の砂利道になる。
入浴料は2023年のこの時に、4月1日から値上げして450円とあったが、レポートを作成している2024年の段階ではさらに50円上がって500円になったもよう。それだけギリギリの入浴料でこれまで運営してきたんだろう。
入浴料を払う際に、夫が何か言わないといけない雰囲気に押されて、東京から来たと言うと、「珍しくない。沖縄や淡路島からもお客さんが来るよ」と。遠さを表現するのに沖縄はわかるが、なぜそこで淡路島。
暖簾をくぐると思いのほか広い脱衣所。ソファー2つとベンチのようなテーブルがある。
内湯はシンプルな長方形の湯舟があり、ザブザブとお湯があふれて床にさざ波を作っている。シャワーは無く、源泉が出るカランがいくつか並ぶ。浴槽は大小二つに仕切られ、湯口から遠い小さい方は、溢れたお湯が入るようになっていて少しだけぬるめ。
ちなみに湯口のある大きい方で温度は43度ぐらい。
淡い青と緑を混ぜて、うっすらと濁りをいれた鈍いカラーのお湯は、銅版に湧いた錆、緑青(ろくしょう)のよう。
鉄を削ったようなにおいに弱い硫化水素臭。わずかにじゅわ感のある爽やかな鉄味で、わりと美味しい。肌触りはしっとり。
浴室の奥に露天風呂に通じるドアがあり、これを開けるとまたびっくり。川べりで、湯船は小さいながらとても景色が良い。
手に取るように見える小川の流れはあまりにも澄んでいて、もし魚がいたらくっきり見えるほど。しかも目線の高さに川があるので、自然との一体感が半端ない。
湯上がりに、受付は誰もいないと思って声を張り上げて「ありがとうございました!」と言ったら、隅に座っていたおばあちゃんが「お客さんがありがとうと言っているよ」と受付の女性を呼んでくれた。気配に気づかず申し訳ない!