子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ お湯は適温、滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになるベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
暗くなる少し前に新屋温泉に到着した。
3泊4日の青森旅行の最後に選んだ温泉だ。
初日に寄った東北温泉「黒」で青森の「五色の温泉のスタンプラリー用紙」を貰ったが、そういえば下風呂温泉では宿泊までしたのに、「白」のスタンプラリーに記された該当施設に寄らなかった。
そしてその時はまさか寄れるとは思っていなかった「緑」の新屋温泉に最後に来ているのもなんとなく不思議な気がする。
夕刻の新屋温泉は住宅地の中に建っていた。
受付でスタンプラリーの用紙を出すと、東北温泉の印を押す欄が間違えているんじゃないの?と笑われる。
そうなのだ。受け取った時に気付いていたのだが、東北温泉の受付の人は入浴印を間違ったところに押しているのだ。だからたぶんこのスタンプラリーは無効になるんじゃないのかな。
気付いていたけどそのままにしたのは、どうせ1年の有効期間中に全部集めるのは無理だと悟っていたから。
記念品だから別にいいのだ、これで。
新屋温泉の脱衣所はベビーベッド無しだった。ソファーはあり。
脱衣所と浴室の間は全面大きなガラスで仕切られている。
浴室はシンプルで、お風呂は一つ。
角を丸めた長方形の浴槽で、中央からお湯が出ている。
壁の下の方も、浴槽の縁も中も全部タイル製。タイルの目地は使い込まれて茶色っぽく染まっている所が多い。
ここのお湯の特徴は何と言ってもその色。
ただ、エメラルド色というほど鮮やかではなく、どちらかと言うと少し白の混じった翡翠色。
透明度はあまり無く、沈めた腕は見えても足までは見えないぐらい。
油のにおいが一番先に来るが、後から何か硫化水素っぽいにおいも立ち上ってくる。
その油のにおいも灯油とか石油というのとちょっと違って、例えば新潟辺りの強い石油臭のするお湯のにおいと比べると、華やかさが全然無い。もっとなんかこう、あか抜けない実直な感じのにおい。
肌触りはすべすべが強いがにゅるにゅるした感じではない。
そして一番面白いのは体の浮く感じ。お風呂に入っていると勝手に浮いちゃうんだよね。しかもすべる感触だからそのままずるっと仰向けに転びそうになる。
すべすべ感はお湯から出て、ぬれたまま腕をこすっても続いているし、乾いても続いている。
そういえば新屋温泉は浴槽の縁のタイルは元はお湯の色に合わせて青緑色だったっぽい。今は元の色があまり わからない部分が多いけれども。
湯上り外に出ると、入る時はまだ灯りの灯っていなかった新屋温泉の看板に電気が入っていた。