階段をドアを開けたら数段降りて脱衣所という作りが珍しい。脱衣所が無駄に広いところが昔の温泉とか銭湯のイメージ。
ベビーベッドの代わりになりそうな段というかベンチがある。
浴槽は意外にモダンで洒落ていた。円形だ。真円じゃなくて少し楕円形だが。
浴室内の年齢層はかなり高め。
男湯は空いていたようだが、女湯は先客が四人いて、四隅に散っていた、というか、それぞれ対角線上のカランを使って洗っていた。
何故か楕円形の浴槽の内側の壁のところどころから圧注浴が出ている。
だから常に湯面は波打っているというか、落ち着かないところはある。
無色透明だけど、わずかに白濁りがあるようにも見える。
甘い石のにおい。きしつきは激しく、乾きかけた時にべたつきがすべすべに変わるタイプ。
よくあたたまる上にものすごく発汗作用のあるお湯。
すぐにへばって窓のそばの床で座っているとどこからか涼しい風がわずかに入ってきた。見上げると窓の傍の天井二ヶ所に湯気抜きをするところがあり、あそこから風が入って来たらしい。
同じようにあたたまっても汗の引きにくさがさっきの温湯と全然違う。
大鰐はいつまでも汗が止まらない感じ。私は昔は全然汗をかかない体質だったんだが。