恐山温泉の湯小屋はこの山門を潜ればすぐに見える。
右に男湯の薬師の湯。
左に女湯の小滝の湯。さらに並んで男女入れ替え制の冷抜の湯。
この三ヵ所はすぐにわかるが、残る花染の湯だけは離れている。
混浴の花染の湯は基本の参拝順路からも外れており、宿坊の裏にある。
恐山の宿坊に泊るなら花染の湯は便利な場所だと思うが、参拝に来ただけだと見過ごしやすい。
とりあえず入浴は後にして、順路を巡ってみよう。
正面の地蔵殿にお参りした後、向かって左へ向かう。そちらがわには火山ガスで白く染められた岩のごろごろする小さな丘がいくつも連なっている。
植物の影も無い地獄の様相だ。