まさかりの刃の下(南)側の海岸線に沿って夕方の下北半島をどんどん走っていく。
比較的走りやすい道で、昼間の仏ヶ浦周辺と比べればあっという間に距離が稼げる。
今夜の宿泊地はまさかりの刃の付け根のむつ市内。
便宜上、むつ市内と呼んでいるが、むつ市中心地の田名部平野の辺りのこと。
今日、お風呂などで会った何人かの人に、むつ市内に泊ると言ったらみんな「むつグランドホテル?」と聞き返してきた。それくらいグランドホテルのイメージは強いらしい。
旅館ではなくホテルだし、山の中の一軒宿ではなく町中だから、外で食事をするのも困らないだろうと素泊まりで予約したが、誤算があったといたら朝食のこと。海が近いから新鮮な朝ご飯を食べさせてくれる漁港があるに違いないなんて根拠も無く思っていたが、むつ市内から一番近い大きな港、大湊は、漁港ではなく軍港だった。
今その横を走っていて、建物の陰からちらちらと見える海に軍艦が浮かんでいた。
軍艦には全然詳しくないけど、私たちを守ってくれる船だと思うとかっこいい、頑張れって思う。日々の平和に感謝。
それから前方に巨大で真っ白なドームが見えてきた。
しもきた克雪ドームというところらしい。
それからMAEDAというスーパーを見つけて明日の朝食のパンなどを買った。
むつグランドホテルは町の中心部を抜けて橋を渡った先の丘の上に建っていた。
低層の建物が多い市内で、ひときわ高くそびえている。
夫曰く、日本三大夜景の一つの函館の夜景に負けじとむつの夜景が今売出し中なのだそうだ。
函館は比べると街の灯りも少なく、函館山の高さとむつグランドホテルの高さでは比較できないが、今夜の部屋の窓からの夜景は期待できそうだ。
丘の上に建っているのだから、まずは丘を登る。
ホテルに続く上り坂の片側に等間隔に赤い提灯? ぼんぼり?
ホテルだというのに神社のようなその様子に違和感を感じた。
さらに驚いたのは駐車場はかなり広かったのだがほぼ満車だったことだ。宿泊者が停まれないほどの混雑。
むつグランドホテルの奥にグランドホテルに併設された斗南どんどこ健康村お祭り広場なるものがあるようで、そちらに近い方にようやく空きを見つけて車を停めた。