露天風呂は無いが浴室は広々としていた。
浴室の床は柄物のフラットなタイル、浴槽は細かい円形の青いタイルを蜂の巣状に並べたもので洒落ている。リゾートな白い椅子なんかもいくつか置いてある。
浴室なんだけど、室内プールみたいな雰囲気がある。
男湯は空いていたみたいだけど女湯は激混み。年配者が多いが小さい子連れもいる。それもお風呂の中じゃなくて洗い場が全て埋まっている系の混み方。むしろお風呂に入っている人は誰もいなかった。
温泉浴槽の他に、奥の方に水風呂とサウナがある。
なんというか、温泉が好きなら養老センターの方に行けとみんなが口をそろえて言うのが判る。
青森の温泉についていろいろ教えてくれたまんぞう温泉さんも、昨夜のさつき荘の仲居さんも養老センターと言っていたし。
お湯は無色透明。浴槽の中もクリーン。あの養老センターのうす濁りで何もかも赤茶色に染まっているのを見た後だと、整形美人かや~と思う感じ。
なんというか良さとか個性が失われているもったいない感。
入ると塩分はしっかり感じるが他の特徴は消えている。磯や金属のにおいもしっかり消臭。
しかし汗は引かない。猛烈にあったまるのは確か。
ここでの衝撃はまず脱衣所の貼紙。
浴場内での禁止事項
・毛染め ←わかる
・毛染め洗い流し ←もう毛染めはいいから
・ムトウハップの使用 ←!!
・サウナスーツの着用 ←!!
もう一つの衝撃は奥の水風呂。
近づくと何か銀色のものがぷかーっと浮いてる。
空き缶の底のようだがと持ち上げると・・・
ジュースの缶だった(ファンタ・もちろん未開缶)。
なななななんで?
まさかと思うが水風呂で冷やしておいて、入浴中にクッと一杯?
浴槽の横で一人だけぐたーっと寝転がっているおばちゃんが怪しいが。
なんかいろいろと想定外!!
お風呂から上がってみると、日替わりメニューのまぐろ漬け丼が消されていた。お手頃価格だったし売り切れたらしい。
夫はやっぱり大間と言えばこれだろうと大間産まぐろ丼を、私はちょっと迷って大間牛すき焼き定食を頼んだ。
結論を言えば大間産まぐろ丼はものすごく美味しかった。
夫から二切れほどもらっただけだけど、本当にほっぺたが落ちそうだった。
それから比べると影が薄くなっちゃうが、大間牛すき焼き定食もお値段以上にボリュームがあり、味もとても良かった。
おおま温泉海峡保養センターの食堂の雰囲気は、椅子やテーブルも簡易なものだしあまり高級感が無いが内容は豪華だった。