朝食も昨夜の夕食同様、隣の部屋に準備して貰えた。
私はこのパターンが一番好き。食堂みたいな場所で食べるのも落ち着かないけど、自分の部屋に食べ物のにおいが籠るのも好きじゃないから。
さつき荘は朝食も美味しい。
素朴な感じで派手さは無いが、味付けも濃すぎず、素材が活かされている。念願のイカの刺身も食べられて満足満足。
窓が開いていたので外を見やると、水色に塗られた高架と駅のような建物が見えた。
「ねぇねぇ、あんなところに駅がある」と私。
「えー、駅じゃないんじゃないの?」と夫。
後から判ったが、それは足湯のあるメモリアルロードだった。
そして朝食後はやっと空いたお風呂へ。
明るい日差しの下でここのお湯を見ると、本当に真っ白で、黒かったことがあるなんて信じられないくらい。
硫化水素のにおいを肌にまとわりつかせて幸せな気持ち。