湯気がこもりがちな浴室だけど、窓は広く明るい。
一部に申し訳程度に岩を積み上げてあるほかは、シンプルな長方形のタイル張りの浴槽。縁だけは赤御影石。
お湯は無色透明。最初はきしつくような感じだったが、時間差でするするする手触りに変わる。
ここのするするすべすべは、お湯に入っている時よりも出てぬれたまま腕などこすった時の方が顕著に感じる。
においはわずかに甘いような。
浴槽は、途中で仕切られているが左側が大きくなっている。
また入って右端に打たせ湯が二本落ちていて、座ってはみたものの自分の肩幅とは微妙に合わない。なんか癪だ。片方ずつ当てるか。
この打たせ湯は男湯の方では夫が常連さんに頭から肩までタオルを掛けて自分の世界に入りながら打たれるのがいいんだと講釈を受けていた模様。
とにかく目立つのは掛け流し量が凄いこと。
加水ありと書かれているが、浴槽の縁から床までざんざんと惜しげも無く湯が流れていくのは豪快。温度は二つの浴槽両方とも適温。
さっぱりとした湯上り。いやぁ、あったまったあったまった。
下北半島を北上するには、まさかりの柄の部分の東側を上るか、西側を上るか、どちらかを選ぶことになる。
当初の計画では、行きは東側の338号線を上って、先端の尻屋崎で灯台と放牧された馬のいる景色でも見ようと思っていたのだが、いかんせん天気が悪い。
そこでもう景観重視のルートにはこだわらず、単純にカーナビの行き先を下風呂温泉に設定したら、途中まで東側を上り、六ケ所村で西側に出るルートが表示された。ああ、まあ、それでいいや。お任せで。